独占インタビュー！luxury spa 風雅｜風俗男性求人・バイト【メンズバニラ】

――子どもの頃は、どんなお子さんでしたか？

話せるエピソードのないお子さんです（笑）。夢もない、期待もしない、ほんと何もない少年……。
これ、暗くならずに聞いてくださいね。うちって、ちょっと複雑な家庭だったんですよ。小学生の時点で「人生は余計なことをしないほうがラクだ」と悟ってしまったくらい（笑）。だから友だちもいないし、遊びにも行かないし、思い出らしい思い出が何もない……って、「ない、ない」ばかり言ってすいません（笑）。

――いえいえ、そんなことは。

高校も家の事情で進学できなくて。仕方なく、中学卒業後は知人のツテを頼って、住み込みで働ける土木作業の仕事に就きました。家とも地元とも無縁の場所でね。

――仕事はどうでした？

中学を出たばかりの16歳には、それなりにキツい仕事だったと思います。基本的に現場作業は体力勝負だし、下手したら命を落とす危険もあるし。でも、当時はほかを知らないから比べようがない。なにより、帰る場所も学歴もない僕にとっては、ほかに選択肢もないからいいも悪いもない。やっぱり「ない、ない」言っちゃうなあ（笑）。

――やりがいとかも？

ないですねえ（笑）。ほんとに生きてくためだけに働いていましたから。
あ、でも給料日に必ず開催された“トランプ大会”には面白みがあったかな。寮に住む先輩後輩が一室にぞろぞろと集まってきてね。で、あっという間に数人が無一文になっちゃうという……。もう20年以上前のことなんで、時効ということでお許しいただければと（笑）。

――では、聞かなかったことに（笑）。

まあ、そんなわけで仕事に楽しさを感じたことはなく。でもラクはしたかったから、そのための勉強はしました。現場の作業員から指揮をとるリーダーに昇格するべく、マネジメントの資格を取ったんです。おかげでそれ以降は、体力的なしんどさはだいぶ減ったかな。結局、30歳過ぎまで、15年以上働いていました。

――なぜ辞めることに？

勤め先の親方が亡くなって、廃業が決まったんです。すぐに知人が声を掛けてくれましたけど、ふと「俺は一生これを続けるんかなあ」という思いが頭をよぎって。しばらく二の足を踏んでいたら、先輩から「風俗業界で一緒に働いてみらん？ なんか儲かるらしいんよ」と誘われ、ノリでついていくことに。
まあ、その先輩は稼ぐことなく、2週間でいなくなりましたけどね（笑）。

――誘ってきた先輩が先に辞めてしまった。

その店はとにかくメチャクチャな環境だったので、仕方ないといえば仕方ないのかも。朝の10時から深夜3時までを“通し勤務”と呼び通常のシフトとして組んでいて、文字通り朝から晩まで働かされましたから。
当初は高額に思えた月収も、時給換算したら全然割に合わない（笑）。僕の先輩に限らず、みんながバタバタ辞めていきました。

――でも、牧原さんはしばらく続けた？

はい。だって、ここを飛び出したところで行くアテもないんで。以前とおんなじ理由ですよ。それに当時はギャンプルにハマっていたから、日払いの制度がありがたくてね。なんかもう、しょうもない話ばっかりでごめんなさい（笑）。

――（笑）。その店にはいつまで勤務を？

2年目に入った頃、コロナ禍で急速に店が傾き始めたんです。経営に携わっていたわけじゃないけど、感じましたね。「これ、潰れるな」って（笑）。
で、急いで転職先を探しました。業界を変えるとかそんなことを考える余裕はなく、とりあえず今の延長で働ける所、コロナ禍を乗り越えられそうな風俗店を。それがこの『Luxury spa風雅』を手がける『MYFグループ』だったというわけです。

――どんなところに惹かれた？

大手グループという点だけはこだわりました。前が個人経営の店だったので、真逆を行ってみようと。未曾有の不況も、大手ならなんとかなるだろう、と。
その中で『MYFグループ』は、スタッフ向けの求人サイトやそこで更新されている店長ブログに、若そうなスタッフさんが何人も顔を見せているのが目に留まったんです。ブログを遡ってみると、同じメンバーが登場しているから「ここは、みんな辞めなそうだな」と安心感が湧いて。……ちょっとこれ、あんまりいいこと言えてませんかね？

――いえ、大事なポイントではあるかと。

正直、コロナ禍を乗り切れるかどうかなんて、僕にはわかりません。それにさっき話したように、あまり時間をかけられる状況でもなかったので、その2点以外は直感でしたね。
でも結果は、コロナ禍を乗り越えるだけじゃなく、中洲のド真ん中に新店舗をオープンできるほど力のあるグループだった。あのとき直感に従っておいてほんとによかったです（笑）。

――職場はどんな環境ですか？

ここは2カ月前にオープンしたばかりの新店ということもあって、すごく活気があります。
でも僕は異動の初日、常務から「各店舗から選りすぐりのメンバーを集めてるんで、とにかく楽しくやっていこう」と声を掛けられ、「え、そんなに力を入れている店に混ざるの？」と、慌てました。ここだけの話、責任重大な感じでヤダな、みたいな（笑）。

――（笑）。

でも実際は常務の言葉通り、気負った雰囲気はまったくなくて。1人ひとりがアイディアを持ち寄っては全員で動く感じ。「それいいね。ちょっとやってみよっか」みたいな。青春マンガとかで見かける文化祭前夜のようなノリっていうんですかね。自分は学生時代に経験してないんで、完全にイメージですけど（笑）。

――和気あいあいとした空気が伝わってきます。

ほんとにそんな感じですね。みんな過去の職歴はさまざまですが、いつもお互いに敬意を持って接していて、それがまた心地よいといいますか。
もしかすると、20代と30代しかいないっていうのも、働きやすく感じる理由かもしれません。なんだったらうちの平均年齢を上げているのは37歳の僕。みんなの迷惑にならないように、爽やかでいようと意識してる部分もあります。

――どんな人が『風雅』に向いている？

個人的には、社会人経験があれば最初から楽しめるんじゃないかなと。

――というと？

とりあえず必要な挨拶とか敬語とか、電話での受け答えがわかっていれば、あとはもう、一緒にお祭りムードを楽しむだけだからです。
ちなみにうちは、やる気がある人のアピールが社長に届くまでのスピードが速い。経営者との距離の近さは、よそで働いてもどかしさを感じた経験がある人は、ちょっと感動するかもしれません。

――牧原さんも感動した1人ですか？

はい。感動はしましたけど、アピールはまだしてないです（笑）。

――え？ しないんですか？

満足のいく給料をいただいて、しっかり休みが取れて、趣味の時間が持てる。この充実した日々を味わうことに、今はまだ集中させていただいています（笑）。
最近、トレイルランニングを始めたんですよ。ジムや山に通ってみたり、道具を揃えてみたり、趣味に時間とお金が使える暮らしは人生で初体験ですから、大事に過ごしたいですね。……と、こんなことを言えちゃうところが『風雅』の最大の魅力、と書いておいてください（笑）。