――まずはご出身を。

福岡県です。ありがたいことに実家は裕福なほうで、両親はいい意味で放任主義。中学生の頃はやんちゃしてた時代もありましたが、父が「男やけん、それくらいでよか」という考えの人で、特に怒られた記憶もないですね。
で、そんな父の影響で中3のときにゴルフを始めたんです。「勝平もそろそろ始めてみらんね？」と言われてついて行ったら、見事にハマってしまって（笑）。それから、やんちゃをすることもなくなっていきました。

――そのくらい打ち込めるものが見つかったんですね。

そうなんです。だから、ゴルフ部のある高校に入ったんですけど、そこはスポーツの強豪校で、部員は推薦で入学してきた人や、昔からずっとプレーしてきた人ばかり。対する僕は、素人に毛が生えた程度の実力しかないわけですよ。最初は圧倒されちゃいましたね。「化け物みたいにうまいヤツらの集まりやん」って（笑）。

――（笑）。まさにエリート集団。

ただ、そんな環境に身を置いたおかげか、負けず嫌いに火がついたんです。まずは周りに追いつくことを目標に、とにかく練習に励みました。うまい人と同じ量をこなしてるだけじゃいけないと、部活後にも走り込みをしたり、筋トレをしたり。暇さえあれば打ちっぱなしにも行ったりして。

――めちゃくちゃ努力家じゃないですか。

そんなこんなで高校生活のすべてをゴルフに捧げた結果、なんとか周りと同レベルくらいにはなれたと思います。推薦で強豪大学に行くこともできました。
だけど、そこでもまた圧倒された……どころか、次は完全に挫折しちゃいました。大学生にもなると、“化け物”の中でも活躍できるのは、ほんの一握り。普通にうまいだけじゃなくて、さらに何かを持ってる人じゃなきゃ通用しないんだって。

――“ただの化け物”じゃダメだと。

はい、化け物界の王になれる素質が必要でした（笑）。
それでも入学当初はプロを目指してがんばってたんですが、努力だけじゃどうにも……。それに僕は、少しメンタルが弱いというか、気持ちを切り替えるのがヘタなところがあって。例えば第一打。ティーショットで失敗したって、すぐに立て直せばいいだけなんです。でも僕は、最初でミスをしてしまうと、そこからの挽回がなかなかできないタイプで……。

――なるほど……。

負けず嫌いなのに、自分との戦いには勝てなかったんです（笑）。ということでプロは諦めて、大学卒業後は普通に就職しました。

――どのような仕事を？

中古車販売・買取の会社で営業職を。名前の知れた企業だったし、就活で内定をもらった中で一番給料がよさそうっていう単純な動機で選びました（笑）。
実際、基本給はそこそこだったんですが、インセンティブの割合がかなり大きくて。最初の数年は営業成績がけっこうよかったので、かなり稼がせてもらいました。

――最初の数年、ですか？

はい（笑）。入社してすぐの頃は「ゴルフで成功できなかった分、仕事では上を目指そう」と、めちゃくちゃ燃えてたんです。「明るく元気に、お客様に対して誠実に！」ってのをモットーに、あとはがむしゃらにやってただけなんですけどね。一時期は、支店の営業成績1位を突っ走ってたこともありました。
だけど、そのあと失速しちゃったので、うまくいってたのは最初の2、3年だけだったって話です。

――失速したのには何か理由が？

特に大きな何かがあったわけじゃないんですけど、じわじわと……って感じです。今思うと、1位になった過信とか油断とか、そういうのが原因だった気がします。
で、一度成績が落ちると、僕の弱いところが出てしまって、ますます挽回できない状況に……。

――弱いところとは、先ほどお話されていた……？

そうです。ゴルフのときとまったく同じで、切り替えができませんでした。どんどん周りの人に抜かれていって、そうなると、どんどんやる気もなくなっていって。競争心が強い社員も多かったし、社内はみんなライバルみたいな環境の中で、モチベーションを失っても仕事を続けるのは正直キツかったですね。

――厳しい環境だったんですね。

いやいや、これもまた、僕が自分との戦いに勝てなかっただけ（笑）。
そのあとも3年くらいはがんばったんですが、さすがに限界を感じて28歳のときに転職を。そして入社したのが、この『LIPS』でした。

――どうして風俗業界に？

最低でも前職と同じくらいの給料を稼げそうと思ったのが一番の理由です。知り合いが風俗業界で働いていたので抵抗もなかったし、前職のことで疲れていたのでまったく違う仕事をしたかったってのもありましたね。
その中で『LIPS』を選んだのは、福利厚生がしっかりしていそうだったから。求人サイトを見て、「本当かな？」なんて思いながら面接に行ったのを覚えています（笑）。

――実際に働いてみた感想を。

本当に福利厚生がしっかりしていました。社会保険はもちろん、もろもろの手当もひと通り揃っていると思います。それに、週休2日制で有給も取りやすい。小学生みたいな感想ですが、「こんなに休めるんだ！」って（笑）。そういえば、この前も連休をもらって東京に行ってきたんですよ。趣味の格闘技観戦ができて、リフレッシュになりましたね。
あと、ほかにも入社してよかったと感じることがあって……。

――ぜひお聞かせください。

チームワークのいい職場って最高だなって。これも小学生みたいな感想ですみません（笑）。

――だけど大切なことですよね。

本当にそう思います。僕はこれまで、ゴルフにしても、前職の営業にしても、どちらかというと個人プレーで勝負してきたことが多かった。でも、『LIPS』ではみんなが同じ目標に向かって、日々の仕事に励んでいるんです。もちろん売上を伸ばさないといけないから、毎日が戦いみたいなところはありますが（笑）。同じ戦いでも誰かと一緒だと、こんなにも楽しいんだと感じましたね。
それに、結果を出すことは求められるけど、過程の部分も見てくれて、きちんと評価してもらえるのでがんばりがいも十分。仲間と共に新しいことにチャレンジして、共に成長していける。そういう環境がここにはあるんです。

――では、どんな人が活躍できる環境だと思いますか？

やる気があって、コツコツ真面目にがんばれる人……でしょうか。あとは、何かしらの強みがある方もいいですね。個性を活かして、ここで得意なことを見つけていければ最強だと思います！

――ちなみに山内さんの“強み”は？

とにかく明るく元気。これは営業時代と変わっていませんが、それさえあればなんとかなると思っていますし、そういった部分を評価してもらえたおかげで、今の主任というポジションをいただけたんじゃないかなって。
あ、でも、この話をするにあたって、心配なことが。僕、昔から写真を撮られるのが苦手で、今日の撮影でもうまく笑えた自信がなくて……。そんなヤツに「明るく元気」とか言われても、ちょっと……ってなりません？（笑）

――（笑）。いやいや、笑顔は爽やかでしたし、それに……、

大丈夫です、それ以上は言わないでください！（笑） ただ、笑顔はうさんくさいかもしれないけど、今日の話に嘘はありません。こんな僕ですが、信じて飛び込んできてくれる人がいたらうれしいですね！