独占インタビュー！アロマ美優｜風俗男性求人・バイト【メンズバニラ】

――まずは少年時代のお話を。

中学までは滋賀県の大津市で過ごしました。というか、このインタビューって昔のことも聞かれるんですね。僕、人は日々変わっていくものだと思っているので、過去は振り返らないんです（笑）。
……なんて、それっぽいことを言ってみましたが、ちょっとだけ複雑な環境で育ったんですよ。そのせいで、中学校を卒業すると同時に家を出なきゃいけなくなっちゃって。だから15歳で滋賀を出て上京を。

――なぜ東京に？

都会への憧れもあったし、東京に行けば、なんとかなる気がして。でも、実際は家を借りることすら難しく、住み込みの現場仕事ぐらいしか働き口がなくて。なんせ、中卒で勉強のほうも……（笑）。
ただ、僕ね、究極の負けず嫌いなんですよ。生い立ちのせいにして腐って過ごすのもイヤだったし、仕事に関しても「できないヤツ」と思われたくなかった。何事も涼しい顔してこなせるようにと、とにかく必死でがんばりました。そのために学ぶことは、ぜんぜん苦じゃありませんでしたね。必要な知識をつけていけば給料も上がったんで。

――向上心があるんですね。

向上心よりは反骨精神のほうかなあ。それに、やってて損はないって気持ちもあったし。ただ、飽きっぽいから一つの物事を追求する熱意はなくて（笑）。5年もすればほかの業界に行きたくなって、二十歳のときに現場仕事から離れ、「人妻」がコンセプトのデリヘルで働き始めたんです。

――風俗業界を選んだ理由は？

知人に誘われたから、だったような……。マジで動機とかは覚えてないんですよね。こんなんで本当にすみません（笑）。ほら、過去は……。

――振り返らない（笑）。

でもね、なぜか「自分ならイケる」みたいな妙な自信だけはあったんです。入ってすぐの頃は右も左もわからないような状態だったけど、先輩が教えてくれたことは余すことなく頭にたたきこんで、できないことがあればとことん勉強して……と、どんどん業務を覚えていって。自分で言うのはアレですが、仕事に関しては本当に真面目なんですよ、僕（笑）。
で、1カ月もすれば1人で早番を任されるようになったり、1年もすれば店長への昇格の話も出たり。正直、手応えはかなりありました。

――1年で店長とはスピード出世ですね。

いや、店長の話は断りました。

――どうして？

僕、昇給とか役職とか、ぜんぜん興味がなかったんです。それより、責任を負う立場になるのがイヤでイヤで。

――（笑）。

で、その後もずっと「店長になれ」って言われ続けるのが、だんだんキツくなってきて。もう辞めようかなと思い始めた頃に、ちょうど前職でお世話になっていた人から「大阪で解体屋の仕事をしない？」と誘ってもらったんですよ。もう、二つ返事で引き受けましたね。
でも、大阪に行ってすぐにコロナ禍に見舞われてしまい、まったく収入が見込めない状況に。いやあ、まさかの事態でしたね。しばらくは貯金を切り崩しながら生活をしましたが、かなり厳しかった。そんなときに、前のデリヘルの社長が「戻ってきてほしい」と。金も底をつきそうだったし、「ラッキー」みたいな（笑）。僕、ほんとにそのときのテンションだけで生きてるんです。結局、この判断も失敗だったんですけど……。

――何があったんですか？

実は、戻ってすぐに新店舗を任されることになって。それも、副店長という名の責任者としてね。「店長じゃないから、いいよね」ってな感じで。「うまいことやられたな」と（笑）。
まあ、そこまではよかったんですよ。でも僕が呼び戻された本当の理由は、深刻な人手不足が原因だったんです。「副店長」という肩書きのもと、何連勤したか……もう思い出せません。しかも、コロナにかかってまだ弱っているスタッフにまで、「人がいないから」という理由で出勤を強要する始末。従業員のことを大切にしないそのやり口についていけずに反論したら、まさかのクビにされちゃって。最後の月の給料なんて、未払いでしたもんね（笑）。

――ひどい……。以前もそのようなことが？

ありませんでした。コロナ禍っていう大変な状況になって、初めて上司の本性がわかったのかと。まあ、ぜんぶ自分で選んだ結果ですから。ただ、もう少し風俗の仕事は続けたかった。そこで、心機一転。新しい土地で働こうと目をつけたのが、ここ、福岡でした。

――福岡を選んだ理由は？

本当にくだらない理由なんですが……。僕、女の子の博多弁が好きで、一度本場で聞いてみたくて（笑）。
あ、でもね、お店だけはかなり真剣に選びましたよ。それで、何店舗もの面接を受けて、「ここで働きたい」と思ったのが『アロマ美優』だったんです。

――決め手はなんだったんですか？

面接のときに、風俗業界の現状とか、店の今後の展望とか、ちょっと踏み込んだ話をいろいろ聞けたのがよかったですね。
それに求人ってピンキリで、誇大広告になっている場合もありそうじゃないですか。メンズバニラさんには申し訳ないんですけど（笑）。でも、ここは、みんなが週休2日をしっかり取ってると教えてくれて、スタッフを大事にしてくれる店なんじゃないかと。まあ……あとは直感的な部分もありました（笑）。

――（笑）。その直感に従って入社を決めた、と。

ええ。僕のヨミは間違っていませんでしたね。従業員を大事にしてくれるし、そういう店ならではのアットホームな雰囲気があるんです。スタッフ間だけではなくて、キャストとの関係性もすごくいい。それは、店長を含め先輩スタッフたちが、女の子のことを大切にしているっていうのも大きいかな。やっぱり一番がんばってくれているのはキャストですからね。
だから、僕は女の子が働きやすいようにサポートをするのはもちろん、少しでも集客へつながるようにイベントを打ち出したり、料金改定の提案をしてみたりしました。些細なことかもしれませんが、そうした当たり前のことを、当たり前のようにやっていくのが役目だと考えているので。

――さまざまな取り組みを行っていますね。

はい、積極的に。ただ、それは僕だけじゃなく、スタッフみんながみんな、です。店長が下の話に耳を傾けてくれるから、提案しやすい環境なんですよ。それで自分の意見が通ると結果にもつながりやすいし、仕事のやりがいも十分だと思います。

――では、読者に向けてメッセージを。

就職先に風俗業界を選ぶ理由って「金」とか「のし上がりたい」とかいろいろあると思うんですね。でも、職場の雰囲気がよくないと、結局のところ長くは続けられない気がするんです。僕は前職でのことがあったからこそ、「人柄」が一番重視すべきところだと感じましたね。
もちろん、『アロマ美優』に合う、合わないはあるだろうし、合わなければ仕方ない。だから、うちも含めていろんな店の面接を受けて、そこで決めたらいいんじゃないかな。
ただ、もしもそのうえで来てくれるなら……絶対に後悔はさせません！

――ちなみに、まだ責任者などの役職に就く気はないんですか？

面接のときに「上に行きたくない」とは言いました（笑）。ただ、『アロマ美優』でなら、もしかしたら……ですね。