独占インタビュー！Ocean(オーシャン）｜風俗男性求人・バイト【メンズバニラ】

――学生時代は野球に打ち込んでいたとお聞きました。

はい。野球が好きだった親父の影響で、僕も自然と夢中になりまして。小学生のときに地域の野球チームへ入り、高校も広島県内で有数の強豪校を選んだんです。1年生の冬に退部しちゃいましたけどね。

――怪我をしたとか？

いや、キツくて逃げただけ。練習が、というよりも、先輩たちの“指導”が（笑）。
よく「体育会系の上下関係は厳しい」って言うじゃないですか。僕がいた野球部も「3年生は神、2年生は平民、1年生は奴隷」みたいな感じ。神は奴隷に優しいけど、平民は奴隷にあたりが強い（笑）。今はだいぶ変わったと思いますけど、当時は挨拶の仕方1つとっても、めちゃめちゃシビアで……。あとは想像にお任せします（笑）。

――（笑）。高校卒業後は？

地元の工場に就職を。海外にもいくつか拠点がある、そこそこ大きな会社でね。18歳から25歳まで、7年くらい勤めていました。「仕事が面白い」と思ったことはあまりなかったけど（笑）、20歳のときには中1から付き合っていた彼女と結婚して子どもを授かったし、途中で昇進もできたし、充実はしていたのかな。

――なぜ退職を？

きっかけは……親父が死んだことですね。
親父は、僕も住んでいた工場の社宅から、歩いて2、3分のところで散髪屋をやっていて。お客さんの中には、職場の上司もいたんですよ。で、ある日の休日に、その上司が家にきて「お父さんが倒れた」と。正直、「はあ？」って感じで、わけがわからんかった。前日まで普通にピンピンしていたし。でも駆け付けたときには、すでに心肺停止の状態。運ばれた先の病院でそのまま亡くなったんです。

――急だったんですね……。

ええ。それで僕、変に考え込んじゃって。「人ってマジで急に死ぬやん」と思ったら、工場の仕事に対しても「このままでいいのか」という焦りが生じてきたんですよね。大きな不満はないけど、やりがいを見出せているわけでもない。ただ淡々と続けているだけ。そういう会社員のままで“人生終了”になったりするのは嫌だな、と。もっと打ち込めるものを見つけたいな、と。会社を辞めたのは、そんな身勝手な理由です。

――奥さんには相談を？

別の仕事に就きたいと話したら、割とすんなりOKしてくれました。これはあとで彼女に聞いたのですが、そのときの僕は、かなり弱って見えたそうで。だから深く理由を聞かずに受け入れてくれたのかもしれません。

――もう転職先は決まっていたんですか？

目処すら立っていなかった（笑）。転職先を考えるよりも先に、「辞めたい」の気持ちが勝っちゃって。
とはいえ家族もいるし、何もしないわけにはいきません。それで始めたのが『Ocean』のアルバイト。時給は高いし、日払いだし、とりあえず働こうかなと。次の仕事を見つけるまでのつなぎ、完全に腰掛けのつもりでしたね。

――それがなぜ『Ocean』の正社員に？

『Ocean』でバイトをしつつ就活を続けて、1カ月くらい経った頃かな。奥さんのお義父さんが紹介してくれた会社へ面接に行ったんです。だけど担当者がすごく横柄（笑）。“足元を見る”っていうんですかね。「条件はなんでもいいよね」「正社員になりたいんでしょ？」みたいな。秒で思いましたよ。「こんなところに就職するの絶対イヤだわ」って（笑）。
でまあ、この件を『Ocean』の代表にも話したんですよ。就職先が決まれば辞めると伝えていたから、結果報告ってことで。そうしたら「高山くんにはうちで働いて欲しい。一緒にやっていきたい」と。

――代表に直接誘われたんですね。

うれしかったですよ。僕、そんなこと言われると舞い上がっちゃうタイプなので（笑）。
それに求められると力になりたいと思うし、仕事の面白さも感じ始めていた。「ぜひお願いします」って即答でした。

――では正社員になってからの話をお聞かせください。

まあ……よく失敗しましたよね。お客様から受け取る金額を間違えたり、女の子のシフトを入れ忘れたり。
しかもタチが悪いのは、1つミスを出すと、続けざまにやらかしちゃうタイプでもあるんですよ、僕（笑）。それで結構落ち込むこわけですが、店に暗い顔したやつがいたらダメなので、「切り替えにゃいけんな」と自分に発破をかけて、顔や態度には出さないように意識を……しているはずなのに、みんなが「何かあった？」「大丈夫？」って。

――顔や態度に出ていたんですね（笑）。

思いっきり（笑）。お客様から「兄ちゃん、平気か？」と声を掛けられたこともありました。
あと女の子の対応。僕自身が人生で奥さんとしか付き合ったことがないし、前の職場でもそんなに女性と関わってこなかったので、接し方がよくわからなかったんですよ。これは今でも課題の1つですね。本当に難しい。
ただ、うちにはさまざまなタイプのスタッフがいるおかげで、困り果てるような事態にはならないんです。

――“スタッフのタイプのおかげ”とは？

女の子によって“スタッフとの理想の距離感”は違います。その点うちには、ビシっとしたビジネスライク系がいれば、にぎやかなユーモア系、僕みたいなフランク系もいる。見事なくらいバラバラなんですよ。
だから彼女たちの希望に合ったスタッフが対応できる。たとえ自分の担当じゃなくても、接している姿は今後の参考になりますしね。
これは接客にも同じことが言えまして。

――お客様のタイプに合ったスタッフさんが対応する？

はい。僕は誰よりもフレンドリーに声を掛けるようにしていますが、淡々とした案内を求めるお客様もいるでしょう。そういう方は僕も苦手だったりしますし（笑）。まあ、せっかくチームで動いているのだから、そこらへんは協力し合おうと。それが結果的にリピートにつながると。そういう考えが浸透しているんです。

――高山さん個人の目標はありますか？

そうですね……。僕、女の子からも、お客様からも、「彼がいるから店に行きたい」と思ってもらえるのが、スタッフとしての一番の理想だと考えていて。「しっかりサポートして稼がせてくれる」とか、「この兄ちゃんのおすすめであれば間違いない」とか、そういった信頼関係を築けていれば、自然と店に足を運んでくれるんじゃないかと。
そういえばこの前、接客を終えた女の子に「あのお兄さんイイねって言ってたよ」と聞いたんです。

――それはうれしいですね。

しばらくニッコニコだったかと（笑）。評価がダイレクトに返ってくるこの仕事は面白いですよ。
それに最近は「夢のある業界だな」という実感も。入社1年半で前職の年収を超えたのもそうだし、いろんな方面の人とのつながりも増えました。今、3つの草野球チームに入っているんですけどね。1つは自分で立ち上げ、あとの2つはナイトワークを通じて仲良くなった人に誘われたんです。メンバーには、同僚もお客様もほかの業界の人も、どこかの偉いさんも、あだ名しか知らないじいちゃんもいて。まるでビュッフェですわ（笑）。

――（笑）。

でもそういう出会い、人と人とのつながりは、絶対に人生のプラスになると思うんです。だから今、すごく楽しいですね。

――では最後にひと言お願いします。

すぐに辞めるつもりで始めた仕事ですけど、今は『Ocean』を広島イチの人気店にしたいと思っていて。そのためにも早く理想のスタッフに近づいて貢献できるよう、がんばります！