独占インタビュー！花火-hanabi-｜風俗男性求人・バイト【メンズバニラ】

──もともとはキャストとして働いていたと伺いました。

そうなんです。ずっと『花火』にいたわけじゃないんですけど、なんやかんやで合わせたら10年ほど。我ながら長いよなあ……って、こういう話をすると高確率で「なんで風俗で働いてたの？」と聞かれるので、ついでにその経緯もお話ししましょうか？（笑）

──ぜひともお願いします（笑）。

実は私、高校生のときにスーツアクターのアルバイトをしていたんです。最初は「着ぐるみに入るのって面白いな、ヒーローショーに出られてうれしいな」くらいの感覚だったけど、そこで出会った演技指導の先生に「この仕事は夢を与える仕事だから、絶対にその夢を壊さないように」とかなり厳しく教えられまして……（笑）。でも、そこで気づいたんです。「なるほど、私は人に夢を与えることが好きなんだ」って。
だから、高校を卒業したあとも夢のある職場で働くべく、地元の札幌を離れて函館へ行きました。このときはまだ『風俗』なんて言葉も知らなかったので、普通の昼職でしたけど。

──函館ではなんの仕事を？

ケーキ屋さんで、パティシエの見習いを。ちなみになぜここを選んだかというと、お店のつくりが面白かったから。風車が回っていたり、店内の壁に観覧車の絵が描いてあったり、丸く開いた穴から私たちの作業場が見学できたり。とにかくお客さんが楽しめる仕掛けがたくさんあって、小さい子どもは特に大よろこびでした。私自身も「夢を与えている」って感覚が味わえて、すごく楽しかったなあ。

──素敵なお店。

はい。本当にいい職場でした。ただ、繁忙期になると泊まり込みでの勤務がザラ。だんだんと余裕がなくなると同時に「このままじゃ私自身が楽しんで働けなくなる」と感じてしまって。だから4年ほどで退職して、再び札幌で職探し。そこで友達に「ヘルスのバイトって面白いよ」と教えてもらったのが業界入りのきっかけですね。
ダメなら辞めようくらいの軽い気持ちで体験入店したんですが、大手グループだったこともあって働きやすいお店だったし、サービス内容も簡単。そして何よりも夢を与える究極の職業で、私にはうってつけ。気がつけば2年くらい働いていました。
でも、最後のほうは仕事にも飽きてきちゃって……（笑）。「だったら次はソープにも挑戦してみよう」ということで、『花火』でのキャスト生活を始めたわけです。

──ソープランドでのキャスト勤務。その感想は？

ヘルスとはまた違う雰囲気だなあ、くらい。「うわ～もう嫌だ～」ってときも、寝ればすぐに忘れる性格なので（笑）。幸いにも体力だけはあったから、オープンからラストまでの通し勤務で20連勤とかもやりました（笑）。特に目標という目標はなく、1人でも多くのお客さんによろこんでもらいたくてがんばっていた感じです。
あとはやっぱり、いろいろとアドバイスをくれた店長の存在も大きかった。親切を通り越してもはやお節介に近い感じでしたが（笑）。

──どんなアドバイスをもらった？

「写メ日記はこういう内容がいい」とか「投稿時間はこのあたりが熱い」とか「指名を取るためにはこれがオススメ」とか。口うるさく感じることも多かったけど、私のためにやってくれていたのがわかるので、本当に嫌だとは思いませんでした。たまにケンカもしつつ……（笑）。でも、すごくいい関係でしたよ。
ただ、そうして8年ほど働いたときに、ふと思ったんです。「年齢的にキャストはもう厳しいかも」って。で、それを店長に相談したら「じゃあスタッフとして働いてみる？」と声をかけてもらったので、「あ、ぜひ」と。そうして翌日から、スタッフとして働くことになりました。

──（笑）。もともとスタッフになりたかった？

いいえ、まったく（笑）。ただ、キャスト時代にも新人の女の子に向けて実技講習を行っていたので、だいたい同じかなって。だから実際にスタッフになってからも、大きなギャップに悩まされたことはないですね。逆に「キャストの経験があってよかった」と思うばかりで。

──そう感じるのは、どんなとき？

お店の女の子たちから「女性スタッフがいてよかった」と言われると、やっぱりうれしいですよ。あと、特に響いたのは「男性スタッフは女の子がすることと同じことができる？ お客さんじゃなくて、接客する立場としてお部屋にいたことはある？ こっちの気持ちもわからない人にあれこれ指示されたくない」という女の子の言葉。同じキャストの立場で考えると、「何も知らない人がえらそうに」と思う気持ちは痛いほどによくわかる。
だからこそ私は、あえて彼女たちに指示はしないようにしているんです。

──女の子たちに指示をしない理由は？

いくら私が元キャストだからといって「あれをしたほうが、これをやったほうが」というのは違うと思うんですよ。だって1人ひとりの接客スタイルは異なるわけだし、私の成功体験がその子に当てはまるとも限らないし。そんな状態であれこれ助言したところで「私はココスさんとは違うのでできません」となるはず。実際、キャスト時代の私も「信頼できる人以外には言われたくない！」って思っていたから……（笑）。　
だからアドバイスよりもヒアリングのほうが大切かなと。「本指名を返せない」って相談を受けたら、「じゃあどんな感じで接客していますか？ これはしてる？ あれはやってる？」って1つずつ丁寧に。経験がある分、探る引き出しは人よりも多いので。

──確かに。

何かしらの問題には必ず理由があるから、一緒に見つけて解決していきたいなって。それにやっぱり、女の子も具体的に聞かれると「言われてみればあまりやっていないかも」という部分が少なからず出てくるんですよね。だから、とりあえずはそこをがんばってみて、ダメならまた改善点を探す。
スタッフとして一般的なアドバイスを押し付けることもできますけど、私はキャストの動きも気持ちもわかるので、それぞれの事情を加味しつつ双方のメリットとなる行動を心がけています。

──今後、どんなスタッフを目指したい？

現在は女の子のフォローがメインですけど、もちろんほかの業務全般もこなすので、まずは事務的な作業でのケアレスミスはなくしていきたいですね。
あとは女の子に対して、あまりスパルタにならないように気をつけなくちゃとは思っています。

──と、いうと？

「きょうはなんかもう面倒だから早退したい」って言われたときに「ダメですよ（笑）」と返しちゃうクセがあって。
もちろん体調不良や急用なら早く帰るべきだけど、そうじゃないならまずは励ましてみる。「大変なのはよくわかるけど、お金のために出勤したならもう少しがんばってみましょう」って。彼女たちのことを考えたら、帰してあげるだけが優しさじゃないと思うので。「ココスさんって本当にスパルタ！」とかよく言われますけど、実際は「あのときは引き止めてくれてありがとう」と感謝されることがほとんど。うれしいですよ。
だからこれからも稼がせます。お店も、女の子も、もちろん私自身もたっぷりと（笑）。