キャストからスタッフへ。女の子の笑顔をモチベーションに信念を持って模索する、私だけの役割

PROFESSIONAL
INTERVIEW
2980円
店舗スタッフ
柴田さん 32歳
キャストからスタッフへ。女の子の笑顔をモチベーションに信念を持って模索する、私だけの役割

2980円
店舗スタッフ
柴田さん 32歳
- 年収
- 400万以上
- 勤続年数
- 0年4ヶ月
愛知県名古屋市出身。高校卒業後、親の勧めで就職した勤め先を1年で退職。その後、風俗店のキャストやエステティシャンの仕事に従事。
31歳のとき、心機一転をはかり福岡へ。ライブチャットのキャスト兼講師を経て、『2980円』へ入社。
2022年4月現在、同店では唯一の女性スタッフ。「真面目でとことんやる性分」と先輩からの評価も高く、キャストからの信頼も厚い。
社会人一年目で“反発心が爆発”。親のいいなりで生きることをやめ、夜の世界で働き始める

――ご出身は?
愛知県の名古屋市です。6歳上と3歳上の兄がいる末っ子の長女だったので、大事にというか、ちょっと厳しく育てられまして。
高校は親の方針で「いつでもつぶしが利くように」と商業高校。卒業後は「手堅いから」と大手自動車メーカーの下請け会社に就職。ホントはネイルの勉強をしに専門学校に行きたいと考えていたけど「そんなもので食っていけない」と父に猛反対され、従ったんです。
ま、1年で辞めましたけどね。
――理由は?
上司のいうことを聞くのが嫌だったから(笑)。まあ、今考えると、遅くやってきた反抗期みたいなものだったと思います。誰に対しても反発心むき出しな時期で、親から色々言われることにもウンザリしていた。退職の話も、もちろん反対されましたけど、半ば無視するような勢いで押し通して。
そのあとすぐに始めた仕事が風俗店のキャストです。ちょうど今の『2980円』のようなお店を見つけて応募を。お金が必要だったのでせっせと働きました。
――「1人暮らし貯金」を始めたとか?
いえ、実はホストにハマっちゃって(笑)。きらびやかで非日常的なお店の雰囲気も好きで、しょっちゅう通っていたから、いつも財布がすっからかんだったんですよ。なので「高給」「日払い」のキャストは「私にぴったりの仕事!」みたいな。まとまったお金をつくるために、他県へも出稼ぎにもいきましたね。
――どのくらい続けていたんですか?
5、6年ですかね。実家ではずっと、一般企業に勤めてるフリをしてましたよ。
辞めたきっかけは、当時の“推し”とのケンカ。あるとき、お互いの仕事のことで口論になって「もう会わない」「こんな生活、辞めたるわ」と。それで、彼ともホスト店とも距離を置くようになったら、自然と熱が冷めたんですよね。で、稼ぐ目的もなくなり、キャストの仕事からも卒業しました。
愛知県の名古屋市です。6歳上と3歳上の兄がいる末っ子の長女だったので、大事にというか、ちょっと厳しく育てられまして。
高校は親の方針で「いつでもつぶしが利くように」と商業高校。卒業後は「手堅いから」と大手自動車メーカーの下請け会社に就職。ホントはネイルの勉強をしに専門学校に行きたいと考えていたけど「そんなもので食っていけない」と父に猛反対され、従ったんです。
ま、1年で辞めましたけどね。
――理由は?
上司のいうことを聞くのが嫌だったから(笑)。まあ、今考えると、遅くやってきた反抗期みたいなものだったと思います。誰に対しても反発心むき出しな時期で、親から色々言われることにもウンザリしていた。退職の話も、もちろん反対されましたけど、半ば無視するような勢いで押し通して。
そのあとすぐに始めた仕事が風俗店のキャストです。ちょうど今の『2980円』のようなお店を見つけて応募を。お金が必要だったのでせっせと働きました。
――「1人暮らし貯金」を始めたとか?
いえ、実はホストにハマっちゃって(笑)。きらびやかで非日常的なお店の雰囲気も好きで、しょっちゅう通っていたから、いつも財布がすっからかんだったんですよ。なので「高給」「日払い」のキャストは「私にぴったりの仕事!」みたいな。まとまったお金をつくるために、他県へも出稼ぎにもいきましたね。
――どのくらい続けていたんですか?
5、6年ですかね。実家ではずっと、一般企業に勤めてるフリをしてましたよ。
辞めたきっかけは、当時の“推し”とのケンカ。あるとき、お互いの仕事のことで口論になって「もう会わない」「こんな生活、辞めたるわ」と。それで、彼ともホスト店とも距離を置くようになったら、自然と熱が冷めたんですよね。で、稼ぐ目的もなくなり、キャストの仕事からも卒業しました。
代わり映えのない日々に芽生えた疑問、募る不安。アラサーを迎え“将来への布石”を求めて新天地へ

――その後は?
高校時代に取得した資格を使って、すぐに一般企業で事務職に就きました。それとエステティシャンのアルバイトを週3、4日のペースでやり始めたんです。
――掛け持ちをしていた?
夜遊びをやめても、1週間おきに美容院やネイルサロンへ行ったり、高級ブランドのコスメを揃えたりと、けっこう浪費していたので、働けるだけ働こうと思って。しばらくして金銭感覚が戻ったあとも、収入が減るのは不安だったから、ずっと掛け持ちは続けていました。
でもそのうち、代わり映えしない暮らしに疑問が湧いてきたんです。朝9時から夕方6時まで毎日同じことをくり返し、バイトに行ってはちょっとお金を増やして……その先に何があるのかな、と。試しに転職して、営業事務にチャレンジしてみても、モヤモヤする気持ちは変わらずで。
そうやって将来に希望が持てないまま30歳になった頃、知人から「福岡で事業をやるんだけど一緒にどう?」と誘われ、こっちへ。
――どんな事業を?
ライブチャットの運営でした。私の担当は、チャットレディ兼講師。キャスト時代から、裏方業務にはずっと興味があったので、講師をやらせてもらえると聞いてすごく期待がふくらんだんです。「これで新しい人生が開けるかも」と。
だけどその意気込みとは裏腹に、すぐ辞めることに……。
――何があったんですか?
知人と運営方針が合わず、身を引いたかたちです。
結果、半年ほどの経験でしたが、キャストさんの相談相手になったり、悩みを解決してあげることができたりと、裏方の仕事には手応えを感じていました。それに福岡は街も人もよくて暮らしやすかったし、女性スタッフを募集している風俗店もけっこう見かけたんですよね。
で、改めて「この街で自分に合ったお店を探そう」と思って見つけたのが『2980円』でした。
――『2980円』を選んだ理由を。
求人情報に「女性歓迎」とある店の中で、お給料も待遇もよかったからです。ほかも色々検討しましたけど、『2980円』はすぐに連絡をくれましたし、対応もすごく丁寧だった。それで「ここだ!」と直感したんです。
と言っても、面接でいいところを見せられた感触はなく、てっきり落ちたとばかり(笑)。だから、数日後に採用の連絡をもらったときはうれしかったですね。
高校時代に取得した資格を使って、すぐに一般企業で事務職に就きました。それとエステティシャンのアルバイトを週3、4日のペースでやり始めたんです。
――掛け持ちをしていた?
夜遊びをやめても、1週間おきに美容院やネイルサロンへ行ったり、高級ブランドのコスメを揃えたりと、けっこう浪費していたので、働けるだけ働こうと思って。しばらくして金銭感覚が戻ったあとも、収入が減るのは不安だったから、ずっと掛け持ちは続けていました。
でもそのうち、代わり映えしない暮らしに疑問が湧いてきたんです。朝9時から夕方6時まで毎日同じことをくり返し、バイトに行ってはちょっとお金を増やして……その先に何があるのかな、と。試しに転職して、営業事務にチャレンジしてみても、モヤモヤする気持ちは変わらずで。
そうやって将来に希望が持てないまま30歳になった頃、知人から「福岡で事業をやるんだけど一緒にどう?」と誘われ、こっちへ。
――どんな事業を?
ライブチャットの運営でした。私の担当は、チャットレディ兼講師。キャスト時代から、裏方業務にはずっと興味があったので、講師をやらせてもらえると聞いてすごく期待がふくらんだんです。「これで新しい人生が開けるかも」と。
だけどその意気込みとは裏腹に、すぐ辞めることに……。
――何があったんですか?
知人と運営方針が合わず、身を引いたかたちです。
結果、半年ほどの経験でしたが、キャストさんの相談相手になったり、悩みを解決してあげることができたりと、裏方の仕事には手応えを感じていました。それに福岡は街も人もよくて暮らしやすかったし、女性スタッフを募集している風俗店もけっこう見かけたんですよね。
で、改めて「この街で自分に合ったお店を探そう」と思って見つけたのが『2980円』でした。
――『2980円』を選んだ理由を。
求人情報に「女性歓迎」とある店の中で、お給料も待遇もよかったからです。ほかも色々検討しましたけど、『2980円』はすぐに連絡をくれましたし、対応もすごく丁寧だった。それで「ここだ!」と直感したんです。
と言っても、面接でいいところを見せられた感触はなく、てっきり落ちたとばかり(笑)。だから、数日後に採用の連絡をもらったときはうれしかったですね。
“女の子との距離が縮まること”がモチベーション。女性の自分だからこそできる役割を見つけたい

――実際に働いてみていかがでしたか?
覚えることは多いし、スタッフも女の子も年下ばかりで話しかけるのにも構えてしまうし……もういっぱいいっぱい。とにかく与えられた仕事を早く覚えようと夢中でやるうち、少しずつ慣れていったという感じで。いつも女の子と笑顔に救われてましたね。毎日ヘトヘトになるまで働いても、次の日また朝から「がんばるぞ」と思えるのは、彼女たちとの距離を縮めていくことにやりがいを感じられるからなんです。
――キャストさんの存在がモチベーションに。
当初は、気難しそうだったり、キャリアが長かったりする女の子には、私のサポートは不要かなと迷う場面もありました。だからまず、不安そうにしている子に声を掛けて話を聞くとか、準備を手伝うとか、分かりやすいところからサポートに入ったんです。
そうやって1人、また1人、と打ち解けていくうち「柴田さんと話してみるといいかもよ」とキャストさんの間でも私のことを話題にしてくれて。
みんなから「柴田さん」じゃなく下の名前で呼んでもらえたときは、めちゃくちゃうれしかったですね。
――現在は入社4カ月。主にどのような業務を?
接客や事務作業、お部屋の清掃に加えて、新人さんに接客の流れを教える講師も担当し始めました。実際にやってみると「もっとシンプルに伝えられないか」とか「どうやったら安心感を持ってもらえるか」とか、いろいろ考えるようになりますね。女の子の人となりに合わせた工夫も必要だと思ったので、最近は面接への同席も希望しました。そういうアイディアや意見を汲んでくれたりもするので、充実感があります。
――女性スタッフならではの悩みはありますか?
男性の先輩とまったく同じ振る舞いをするのはやっぱり難しいですね。同じ意味の言葉でも、なんとなくニュアンスが変わっちゃうことってありますし。だからこそ、女性であり、元キャストである自分ならではの役割ってなんだろう?と日々考えています。そして何か浮かんだらすぐに相談してみる。
幸い、うちは近隣にグループ店があって、先輩もたくさんいます。さまざまな意見が聞けるのは、本当にありがたいですよ。
――今後の目標を。
早く主任になりたいと思っています。仕事を通して、自分の働きぶりで、後輩に影響を与えられる上司になれたらカッコいいなって。どこまでいけるか未知数ですが、思い切ってやっていきます。
覚えることは多いし、スタッフも女の子も年下ばかりで話しかけるのにも構えてしまうし……もういっぱいいっぱい。とにかく与えられた仕事を早く覚えようと夢中でやるうち、少しずつ慣れていったという感じで。いつも女の子と笑顔に救われてましたね。毎日ヘトヘトになるまで働いても、次の日また朝から「がんばるぞ」と思えるのは、彼女たちとの距離を縮めていくことにやりがいを感じられるからなんです。
――キャストさんの存在がモチベーションに。
当初は、気難しそうだったり、キャリアが長かったりする女の子には、私のサポートは不要かなと迷う場面もありました。だからまず、不安そうにしている子に声を掛けて話を聞くとか、準備を手伝うとか、分かりやすいところからサポートに入ったんです。
そうやって1人、また1人、と打ち解けていくうち「柴田さんと話してみるといいかもよ」とキャストさんの間でも私のことを話題にしてくれて。
みんなから「柴田さん」じゃなく下の名前で呼んでもらえたときは、めちゃくちゃうれしかったですね。
――現在は入社4カ月。主にどのような業務を?
接客や事務作業、お部屋の清掃に加えて、新人さんに接客の流れを教える講師も担当し始めました。実際にやってみると「もっとシンプルに伝えられないか」とか「どうやったら安心感を持ってもらえるか」とか、いろいろ考えるようになりますね。女の子の人となりに合わせた工夫も必要だと思ったので、最近は面接への同席も希望しました。そういうアイディアや意見を汲んでくれたりもするので、充実感があります。
――女性スタッフならではの悩みはありますか?
男性の先輩とまったく同じ振る舞いをするのはやっぱり難しいですね。同じ意味の言葉でも、なんとなくニュアンスが変わっちゃうことってありますし。だからこそ、女性であり、元キャストである自分ならではの役割ってなんだろう?と日々考えています。そして何か浮かんだらすぐに相談してみる。
幸い、うちは近隣にグループ店があって、先輩もたくさんいます。さまざまな意見が聞けるのは、本当にありがたいですよ。
――今後の目標を。
早く主任になりたいと思っています。仕事を通して、自分の働きぶりで、後輩に影響を与えられる上司になれたらカッコいいなって。どこまでいけるか未知数ですが、思い切ってやっていきます。
写真・記事:メンズバニラ編集部
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