独占インタビュー！club MARIA～クラブマリア（アインズグループ）｜風俗男性求人・バイト【メンズバニラ】

――これまでの経歴を。

高校卒業と同時に、知り合いが経営していた飲食店で調理の仕事を。それから2年ほど働いたあと、近所にあったダンボール会社へなんとなく転職をして運送の仕事を始めました。
子どもの頃からやりたいことがなかったし、仕事へのこだわりも皆無。ただ淡々と働いて日々の生活費を得られたらそれで十分だったんですよね。

――あっさりしていますね。

確かに物事への執着心ってあまりないほうかもしれません（笑）。
でもあるとき交通事故に遭いまして……体力のいる運送の仕事にはすぐに復帰できそうもなく、退職することになってしまったんです。だけど貯金が全然なくて、ここで初めてお金の大切さを実感しましたね。そんなとき、風俗店の求人にあった“高収入”の文字が目に入って。
それに21歳だった僕にとって風俗店といえば、お店はこぢんまりとしていて接客も経営もいい加減なイメージ。だったら業務だって楽なんじゃないのかなと（笑）。

――（笑）。業務は楽だった？

とんでもなかったです。いざ入社したお店は大阪でも老舗の大手グループで、１つの店舗で大きなビルのワンフロアを貸し切るほどの規模があった。しかもサービス内容は明確で、お客様への対応もマニュアル化されていて。
さらに連日お店は大賑わいで売上もすごい。それまでのほほんと暮らしてきた僕にとってはかなり衝撃的で「もしかしてこの業界、すごいんじゃないの」って。

――好奇心が湧いたと。

そう。ただ、お給料に関しては悪い意味で想像を裏切られ、役職者にならない限り期待していた金額をもらえないということが発覚。新店を出す計画もないみたいで、上のポストも空かない。それならと1年ほどで見切りを付け、店舗展開をどんどん進める別のグループに転職しました。
配属された店舗はスタッフが6人ほどの小規模店。前職の経験があったから仕事はスムーズに覚えられたし、積極的に動いていたら気づくと店長、統括とトントン拍子に昇進しちゃって。

――思惑通りですね。

うまくいきました（笑）。だけど、ここでも思ったほどの給料はもらえなかったんですよ。期待が大きかっただけに「まあ、社会ってこんなもんなんやな」と野心を失って、そのままずるずると。
でも、統括として出店戦略や店舗改善などに携わっていたのは大きかった。3年もすれば自然とノウハウがわかってきて「自分が店を出せばもっと稼げるんじゃないか」とまた欲が出てきたんです。それで思いきって退職し、デリヘルの経営を始めることに。
ところがお客様も女の子もまったく集まらず……。大手みたいに黙ってても人が集まるわけじゃないし、広告を打つにもすぐに資金面で限界が来てしまうし。ちょっと考えが甘かったなと。そのことに気づいてからは、個人店としてどう経営していくかを考えるようになりました。

――詳しくお聞かせください。

まずはキャストを集めて店を目立たせなくてはいけないから、応募してくれた女の子はどんどん採用。とにかく稼がせてあげるために、お客様の好みとは違っても強引なセールストークで仕事を取ることもありましたね。
だから常連さんはあまり付かなかったけど、僕としては想定内。スタッフの人数もギリギリでやっていたから、ターゲットを新規のお客様に絞ることで顧客管理の業務も省く狙いがあったんです。
売上はというとオープンして2カ月目で黒字化に成功。そのあと僕自身の収入も毎月三桁を超えるようになって、手応えとしては十分でした。

――作戦成功じゃないですか。

うまく当たりました。でもよかったのは3年目までで……。
コロナ禍が来てパタリと客足が途絶えてしまったんです。状況が状況なだけに仕方がないし、「半年後には収まるだろう」とプールしていた資金でやりくりしていたんですが、一向に収束しない。そのうち自分の貯金を切り崩すようにもなって。

――コロナの影響はやっぱり大きかった？

はい。従業員の生活を守る責任もあったので、とにかく必死でした。うまくいっている店のやり方を見習おうとしたこともあったんですが、そういったところはコンセプトがしっかりとあって常連客に愛されているような店ばかり。真似しようにもすでに資金はないし、そもそもお客様が来ない状態で打つ手はなく……。1年半経ってようやく「コロナが悪いんじゃない。僕の考え方が悪かったんだ」と店を畳む決心がついたんです。
そこから『アインズグループ』へ応募をしました。

――なぜ『アインズグループ』に？

勢いのある大手ってどんな経営方針なのかを純粋に知りたくて。それで配属されたのがこの『club MARIA』でした。
ちなみにここは、グループ内屈指の高級店。実をいうと配属先を聞かされたとき「高級店って、ただ高いお金を取っているだけでは？」と、そこまでよい印象を持っていなくて（笑）。

――実際のところはどうでした？

その考えはすぐに覆されましたね。着任して早々、ある先輩から「金額に見合う店に“作っていくこと”こそが俺たちの仕事なんだぞ」と言われ、ハッとしたんです。店からにじみ出る高級感もサービスの内。お客様にはスタッフの顔はおろか店の看板さえ見えないけど、電話対応やキャストを通して必ず伝わるんだと。
だからお客様への言葉遣いやトーンは徹底的に直されましたし、女性への対応も然り。業界的にはキャストの地位のほうが上になりがちだけど、ここでは共にサービスを提供していく対等なパートナーとしての意識を求めるんです。

――衝撃的だったと。

ええ。以前までは頭の片隅にもなかったことで、いかに利益ばかりを追いかけ、店の基盤も固めないまま経営していたかに気づかされました。
それに、キャストはもちろんスタッフの全員が幸せになるように考えてくれていて。

――というと？

たとえば待遇面。業界では珍しく週休二日制で有給休暇も取りやすいんですよ。
それに教育体制も万全。会社には研修専門の部署がありますし、必要があればすぐにミーティングを開くほどチームワークもいい。たとえ失敗したとしても周りがフォローするのでどんどん挑戦してもらえたらと思います。物事に失敗が付きものというのは僕自身が一番わかっていますしね（笑）。

――いい会社ですね。それでもいつかまた独立したい？

いやいや、今はそんなこと考えられません（笑）。数カ月前にマネージャーになって上の方々と話す機会が増えたんですが、考えの浅さを痛感することばかりで……。とにかく今は目の前の業務に向き合っています。
そういう意味で僕みたいな経験者が入ったとしても、すごく面白いんじゃないかな。