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INTERVIEW
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インペリアル千姫
店舗スタッフ
揚田さん 32歳

誰かに必要とされたい。責任のあるポジションを求め、男は今、夜の世界をひた走る

誰かに必要とされたい。責任のあるポジションを求め、男は今、夜の世界をひた走る

インペリアル千姫

店舗スタッフ
揚田さん 32歳
年収
800万以上
勤続年数
0年5ヶ月

愛知県出身。義務教育期間の大半を不登校で過ごすが、中学校卒業を目前に一念発起し、地元の定時制高校へ進む。
高校卒業後はネットカフェの社員として10年以上勤務したのち、『インペリアル千姫』に入社。生まれて初めて東北の地を踏んだ。
プライベートではミニマリストの側面を持ち、自室に置くのは最低限の家具のみ。「直近の買い物は8年も前」と豪語する。

アルバイトでは妻子を養えない。正社員へのステップアップを受諾されるも、待っていたのは“雑用係”扱い

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――入社して5カ月。仕事は順調ですか?

はい、おかげさまで。入社して3カ月間は清掃が業務の中心でしたが、現在は接客も任せてもらっています。とにかく早く接客をやりたくて必死でしたね。
もともとできることが増えて「必要とされている」と感じたら、どんどん次のステップに挑戦したくなる性分で。それは前の職場から変わらずです。

――以前はどういったお仕事を?

地元の名古屋の定時制高校を卒業したあと、10年以上ネットカフェの従業員を。流行りの業種で時給も相場より高かったですし、ドリンクを飲んだりマンガを読んだりしながら楽して稼げるのではという安易な考えから、まずはアルバイトとして働きました。
ふたを開けてみれば、大手チェーン店ならではの厳しい規律のせいで本や飲み物にはありつけず。ただバイトにも評価制度があって、規定の出勤日数を達成すればどんどん時給が上がるから、シフトをとにかくたくさん入れて結構な額の給料を稼ぎつつ、仕事の腕も磨いていった感じです。
で、2年経ってバイトの業務を極めてきたかなと思い始めた頃、ちょうどプライベートで圧力も掛かってきたので、「そろそろ次のステップに」と偉い人に相談して正社員にしてもらいました。

――圧力とは?

妻子を養うというプレッシャーです。子どもを授かったのを機に結婚したもので。
ただ正社員としてのスタートは一筋縄では行きませんでした。営業戦略など店の運営面に携わるようになったのですが、アナログ世代で占めていた上司たちからは思うように評価されず……。

――いったいなぜ?

上司たちでは扱えないパソコン業務も積極的に引き受けていたものの、彼らに言わせれば私のやっていることなんてしょせんただの裏方。企画の立案以外にイラストの作成にも手を出すほどの器用貧乏が災いして、いわば雑用係くらいに思われていたのかと。なんだかんだで現場に出たもん勝ちの精神論が横行していましたからね。
私に対する仕事の依頼方法だって口頭でぶん投げてくるだけで、期日や仕上がりには文句ばかり。「僕のポジションって何?」と自分の存在意義に疑問を抱くようにもなって……。
とはいえ、そこで落ち込んでばかりの私ではありません。意を決して上司のもとを訪れました。

昇進と2年間の武者修行を経て戻った故郷。待ち受けていたのは“己の無力感”

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――上司の反応は?

大成功です。「正当な評価をください」とお願いした結果、なんと平社員から主任に昇格。

――それはすごい。

どうもこの人事は、私を社会人として成長させるために打たれた布石だったのかもしれません。
というのも、ただ自分の仕事をこなせばいいそれまでとは違って、役職者になると周囲との連携をより意識しなければいけなくなる。それで私も他人の思考や事情を気にかける機会が増えたというわけです。
上司たちが「お前のイラスト、こんなに凝らなくていいからもっと早くできないのか」と言ってきたのも、単に私の仕事を軽んじているんじゃなくて、業務を円滑に回すうえで当然の要求だったのではと思えるようになりました。作業の速度と質の折り合いもついてきて、落としどころに困らなくなったのも大きな一歩です。

――精神面、技術面とも一気に成長。

すると上の立場を目指したいなという気持ちが芽生えてきました。
ちょうどその頃、部長職のポストが空いたため立候補をしたんです。そうしたら東京の系列店で武者修行してこいとの命令が下って、生まれて初めて名古屋を離れました。
2年間の修行は過酷でしたが、やり切れたのは頼りがいのある先輩に恵まれたおかげです。代表からも「よくがんばったな」と太鼓判を押してもらえて、達成感とともに東京を後にしました。

――晴れて名古屋に凱旋。

ところが厳しい現実が待っていた。ネットカフェブームが下火になった影響で、会社が規模の縮小に乗り出していたんです。戻った名古屋支店でも事務所が撤廃されて、残っていたのは現場仕事だけ。裏で支えてきた人間はクビを言い渡されたも同然です。私も店舗内に仮事務所を設営してなんとかあがいてみたけど、結局は多くの人材が去っていった……。

――自身は辞めたいと思わなかった?

最初は辞めようとは考えず、現場と運営の両方の仕事に精を出しました。でもやっぱり時代の流れは残酷で、働けど立て直しの兆しが見えてこない。「僕には再建なんて無理なのかな」と痛感するまでそう時間はかかりませんでした。
でもそんな私に連絡をくれた方がいたんです。東京での武者修行時代にお世話になった先輩で、その後ナイトレジャー業界へ転職した人物。彼は私の近況報告を聞くや否や「なんでそんなところで腐ってるんだ」と。
で、一緒に働かないかと言われて、その誘いを受けることにしました。

上昇志向の源は出世欲にあらず。“責任のあるポジション”を目指し、男は今、走り出したばかり

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――まったく異なる業種への道。

業種どころか勤務地も未知の領域でした。いきなり東北の仙台に行けなんて言われて。それでも快諾したのは、自分の存在意義に疑問を持つ日々の中で「誰かに必要とされたい」という気持ちが強くなっていったからです。
あと実はすでに離婚して1人暮らしだったので、フットワークが軽かったことも理由としてありました。

――ナイトレジャー業界に対する不安はなかった?

そこはあまり。昔かたぎの頑固者が幅を利かせているという漠然としたイメージはありましたが、紹介してくれた先輩が断固として否定していたので。実際に働いてみても、一般の企業となんら変わりません。どのスタッフも業務に打ち込む姿はとても真剣ですから。
むしろ「何も知識がないのに通用するのだろうか」って不安のほうが勝っていました。

――やはり苦戦することはある?

客層はネットカフェのほうが多様ではありますが、求められるものは『インペリアル千姫』のほうがはるかに複雑。まさしく十人十色で、「こうすれば絶対に大丈夫」という正解が存在しないんです。でもだからこそ、お客様ごとの要望をくみ取って満足感を提供できたときは、すごくやりがいがあります。

――今後の目標は?

現在の業務をしっかりこなせるようになったら、いずれは店長職を任せてもらいたいです。
ただ私の上昇志向の原動力は、見栄や給料に重きを置くようないわゆる出世欲ではなくて、“責任のある仕事に携わりたい”という自立心が軸になっています。現状って自分が何か失敗しても店長が責任を負ってくれる。それでは情けないし、達成感も物足りない。もし店を任せてもらえたら、名古屋のネットカフェを再建できなかった反動じゃないですけど、より一層必死になれると思うんです。
あとは会社の規模が拡大することがあれば、よその地域から請われるかたちで全国に転勤してみるのも夢です。少年時代の引きこもりだった私からすると考えられない目標ですね。

――引きこもり?

実は小学校4年生から中学3年生までの6年間、学校が面倒くさくなって不登校でした。
でも友達がいなかったわけではないので、「一緒に遊びたい」と言われればよろこんで駆けつけていましたけど。やっぱり私って、誰かに必要とされるのがうれしいんでしょうね。
写真・記事:メンズバニラ編集部

会社情報

フルリニューアル!とても働きやすい環境です。業務拡大の為、男子スタッフ大募集!
インペリアル千姫
職種 ナイトワーク/店舗型
地域 宮城県・仙台

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