デリヘル開業に不可欠なものに「事務所」があります。
しかし、世に出回っている物件には、デリヘルの事務所としては利用できないものも多いです。
そこでこの記事では、デリヘルの事務所・待機所の探し方をはじめ、探す際の注意点やポイントなどをしっかり解説します。
「デリヘル営業用の事務所・待機所を探したい」「デリヘルをはじめとした風俗用の事務所・待機所を扱う不動産業者を知りたい」という方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
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デリヘルの営業には事務所が必要
デリヘルは無店舗型の風俗店ではあるものの、事務所が必要になります。
ここでは、「なぜデリヘルの営業に事務所が必要なのか」「事務所として使用するためには?」などについて詳しく解説します。
事務所がないと営業許可が得られない
デリヘル開業時には、警察に「無店舗型性風俗特殊営業営業開始届出書」を提出する必要があります。
この届出書には事務所の所在地を書く欄があり、記載しないと風俗営業の許可が下りることはありません。
デリヘルは無店舗型風俗店ですが、お客さんからの予約を受けたり、売上を管理したりする場所として事務所が必要になります。
もし、事務所を構えず、営業許可が得られない状態で営業をしてしまうと、無許可営業となり懲役や罰金などの重い罰則が科せられるので注意してください。
大家の使用承諾書がないと事務所として利用できない
デリヘルの事務所を賃貸で借りるには、大家さんの使用承諾書が必要になります。
使用承諾書は、「私は所有している物件を風俗営業の目的で使用することを許可します」という内容の書類です。
デリヘルを開業する際は、使用承諾書を書いてもらえる物件を見つけなければいけません。
待機所としての利用にも別途使用承諾書が必要
デリヘルでは、事務所とは別に待機所を設けることも可能です。
待機所とは、お客さんに派遣するキャストを待機させる場所で、事務所と兼用できます。
ただし、待機所も事務所同様、大家さんの使用承諾書が必要で、警察への届出も行わなければいけません。
待機所は女性の出入りが多く、周辺住民への配慮が必要になるため、事務所よりも許可のハードルは高めです。
デリヘルの事務所・待機所を探すポイント
ここでは、デリヘルの事務所・待機所を探すポイントを解説します。
以下のポイントを押さえることで、物件探しのハードルがぐっと下がりますよ。
家主から使用承諾を得られる物件を探す
先述したとおり、家主から使用承諾書を得られなければ、デリヘルの事務所として利用することはできません。
そのため、賃貸でデリヘルの事務所・待機所を探す場合は、「家主から使用承諾を得られる」という条件が必須となります。
事業用の物件を探す
風俗営業可能な物件を探す場合、その物件が事業用であるかどうかも重要なポイントです。
事業用の物件になると課税対象になり、住居用では必要なかった消費税が発生します。
もし居住用の物件でデリヘル営業をしていて、消費税を納めていないことが発覚すると摘発されてしまうかもしれません。
その点、事業用の物件であれば、最初から消費税を納める必要が生じますので、納め忘れなどのトラブルを回避できます。
住宅に適していない物件を探す
「日当たりが悪い」「繁華街や駅から遠い」といった特徴を持つ物件は、住宅にあまり適していません。
そのため、物件の所有者も入居者が現れずに困っているケースがあります。
デリヘルの事務所・待機所を探す際は、少し条件が悪くて通常の入居者がなかなか現れなさそうな物件を狙うのもひとつの手です。
風俗営業の使用許可を出すだけで空き部屋が埋まるのであれば、喜んで使用許可を出してくれる所有者もいるかもしれません。
売上の規模に応じた事務所を選ぶ
デリヘルの事務所・待機所を探す際は、売上の規模に応じた事務所を選びましょう。
例えば、月に1,000万円程度の利益を見込めるなら、雇う女性の人数も多くなるので、比較的大きな事務所が必要になります。
待機場所として利用する場合は広さを考慮する
待機場所として利用する物件を探すのであれば、適切な広さを考慮することも大切です。
例えば、待機するキャストが10名ほどであれば、50平米ほどの広さの部屋が必要になります。
そしてその半分の5名ほどであれば、20〜30平米ほどの広さが必要になるといえます。
このように、キャストの待機場所は、1人1人が狭いと思わない程度のスペースを確保することが重要です。
人数の割に部屋が狭いと、キャストの不満が生じる原因になってしまうので注意してください。
デリヘルの事務所・待機所の種類
ここでは、デリヘルの事務所・待機所の種類について解説します。
デリヘルの事務所・待機所の種類は、基本的に「住宅型」と「オフィス型」の2種類にわかれます。
住宅型
住宅型とは、キッチンやバスルームがあるなどし、ある程度生活ができる環境が整った事務所・待機所のタイプです。
住宅型では、深夜まで働いていた男性スタッフや女性キャストが、そのまま事務所に泊まるケースもあります。
また、生活感があり、キャストもくつろぎやすいので、待機所として利用されることも多いです。
お店で働く男性スタッフや女性キャストに過ごしやすい空間を提供したいなら、住宅型がおすすめといえるでしょう。
オフィス型
オフィス型は住居型よりも仕事に適した環境になっているのが特徴です。
基本的に事務所としての役割しか持っておらず、待機所は事務所の近くに別で借りるケースが多いようです。
もしくは待機所を作らずに、女性キャストを自宅待機させるパターンもめずらしくありません。
この場合、キャストは事務所に立ち寄る必要がないですし、自宅であれば他のキャストの目が気にならないというメリットもあります。
男性スタッフと女性スタッフのどちらも仕事に集中できる環境を作りたいなら、オフィス型の事務所・待機所がおすすめです。
デリヘル営業可能な事務所・待機所の探し方
ここでは、デリヘル営業に使える事務所・待機所の探し方を、3つご紹介します。
開業までの期間や資金、エリアにあわせて、ご自身に合う探し方をみつけてくださいね。
一般的な不動産業者で探す
デリヘル営業可能な事務所・待機所は、一般的な不動産業者で探すこともできます。
一般的な不動産業者を利用するメリットは、さまざまな物件を取り扱っていて選択肢が多いことです。
しかし、一般的な不動産会社で紹介された物件の場合、大家さんに使用承諾書を書いてもらえるかどうかはわかりません。
そのため、一般的な不動産業者の利用は、時間と労力に余裕がある場合の探し方ともいえます。
風俗許可物件専門の不動産会社・サイトを利用する
最も効率よくデリヘル営業可能な事務所・待機所を探すなら、風俗許可物件専門の不動産会社・サイトを利用するのがおすすめです。
風俗許可物件専門の不動産会社・サイトを利用した場合、大家さんにデリヘル営業可能かどうかを聞く必要はありません。
なぜなら、風俗営業可能な物件ばかりを取り扱っているからです。
この場合、良い物件を見つけたら使用承諾書をすぐに作成してもらうことができるので、スムーズにデリヘルを開業できます。
風俗許可物件をすぐに見つけたい、またはデリヘル開業にかかる時間をできるだけ短くしたい方は、風俗許可物件専門の不動産会社・サイトを利用すると良いでしょう。
友人や知人から紹介してもらう
最後にご紹介するのは、不動産業に従事している、もしくは物件を持っている友人や知人から紹介してもらうという方法です。
互いに良く知っている間柄であれば、使用承諾書もすんなり書いてもらえる可能性があります。
所有物件の空室に悩んでいる友人や知人がいるのであれば、一度相談してみても損はありません。
風俗承諾物件専門の取り扱いに特化した不動産サイト一覧
デリヘルの事務所・待機所となる物件を探すなら、風俗承諾物件の取り扱いに特化した不動産サイトを利用するのがオススメです。
ここでは、風俗承諾物件専門の取り扱いに特化した不動産サイトを5つご紹介します。
大阪風俗物件NAVIは、大阪市のデリヘル向け物件を紹介している不動産サイトです。
サイト上に物件の情報が掲載されており、簡単に物件を比較することが可能です。
また、開業手続きに必要な書類を無料で用意してくれたり、行政書士を紹介してくれたりするなど、細かいサポートも充実しています。
風俗オフィス.comは、関東圏を中心にさまざまな種類の風俗向け物件を紹介している不動産サイトです。
築年数順や面積順、価格順などで並び替えることができるので、条件に合った物件をすぐに探すことができます。
物件紹介ページでは、物件の間取りや賃料、所在地などの情報が詳細に記載されており、物件のイメージが掴みやすいのが特徴です。
フーコム不動産は、東京・神奈川・千葉・埼玉エリアの風俗向け物件を紹介している不動産サイトです。
物件紹介ページでは、各物件の間取りが大きく掲載されており、室内のイメージがしやすくなっています。
実店舗も上野駅から徒歩3分とアクセスしやすいので、都内に住んでいる方は実際に出向いて相談してみるのもアリです。
賃貸モアプラスは、東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城エリアの風俗向け物件を紹介している不動産サイトです。
物件の検索条件が充実しており、勤務地や間取りなどさまざまな条件から物件を探すことができます。
また、ナイトワークで働く人の住まい探しもサポートしてくれるのが、賃貸モアプラスの特徴です。
テナントNIGHTERは、東京・神奈川・千葉・埼玉エリアの風俗向け物件を紹介している不動産サイトです。
物件紹介ページでは情報がわかりやすくまとめられており、気になる物件同士を簡単に比較できます。
また、テナントNIGHTERでは一括で物件の資料請求を行うことが可能です。
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この記事では、デリヘルの事務所・待機所の探し方、注意点やポイントを解説しました。
デリヘル開業時には、警察に「無店舗型性風俗特殊営業営業開始届出書」を提出しなければいけません。
そして、上記の届出をする際には、事務所の所在地を記入する必要があります。
デリヘルの事務所は経営の拠点であり、営業するためには必要不可欠です。
事務所を探す際は一般的な不動産業者で探す方法もありますが、関東や大阪で物件を探すのであれば、風俗専門の不動産会社に相談した方が効率がいいといえるでしょう。