風俗業界には、キャバクラやホストクラブなどの“接客を行う一般風俗店”から、ソープランドやデリヘルといった“性風俗店”まで、さまざまな種類が存在します。
この記事では、風俗店の定義や種類の違いをわかりやすく解説しながら、どんな業種があるのか、その特徴を紹介していきます。
業界の雰囲気や実態を知ることで、自分に合った働き方のヒントがきっと見つかるでしょう。
ぜひ、参考にしてください。

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風俗店とは?
一口に風俗店といっても、その定義や分類は非常に幅広く、法律上もしっかりと区分けがされています。
まずは「風俗営業」と「性風俗関連特殊営業」という二つの区分について、それぞれの特徴や違いを確認していきましょう。
風俗営業
風俗営業とは、風営法に基づき、主に接待や遊技を伴うサービスを提供する営業形態のことを指します。
この風俗営業は、大きく「接待飲食等営業」と「遊技場営業」の2つに分類され、それぞれ営業の種類に応じて番号が付けられています。
2号営業:スナックなどの低照度飲食店
3号営業:区画のない飲食店(例:ダンスホールなど)
4号営業:マージャン店、パチンコ店
5号営業:ゲームセンターなどの遊技施設
これらはいずれも、営業許可や営業時間の制限を受ける対象となっており、風俗店と呼ばれるものの中でも、性的なサービスを提供する業種とは異なる分類となります。
性風俗関連特殊営業
性風俗関連特殊営業とは、風営法において「性的なサービスを提供する業種」として、特別に分類されている営業形態です。
この区分は、性的サービスを提供するゆえに社会的な影響力が強い業種のため、一般の風俗営業よりも厳しく規制されています。
具体的には、以下のような業種が定義されています。
無店舗型性風俗特殊営業(デリヘル、派遣型エステなど)
映像送信型性風俗特殊営業(アダルトチャット、ライブ配信型アダルトサイトなど)
店舗型電話異性紹介営業(テレクラなど)
無店舗型電話異性紹介営業(電話やSNSなどを使った異性紹介サービス)
これらはいずれも、届け出や広告規制、年齢確認などが義務づけられており、より厳格な管理・法律のもとで営業が行われています。
風俗営業に当たる業種
ここからは、風俗営業に分類される具体的な業種について見ていきましょう。
この項目では「接待飲食等営業」と「遊技場営業」に分けて、それぞれどのようなお店が該当するのかをご紹介します。
接待飲食等営業
接待飲食等営業とは、来店したお客さんに対して接待をしながら、飲食の提供をする営業形態のことを指します。
風営法では、以下のように3つの区分があります。
2号営業:照明を落としたスナックやバーなど
3号営業:ダンスホールなど、客席が区画されていない飲食店
これらは一般的に「水商売」や「一般風俗」と呼ばれることが多く、性的なサービスは一切禁止となっており、接客を通じてお客さんに楽しんでもらうことを目的としています。
風俗営業の中では比較的なじみ深い業種が多く、ナイトワーク経験者や接客のスキルを活かしたい方にとっては、身近な選択肢といえるでしょう。
遊技場営業
遊技場営業は、風営法における4号営業・5号営業に該当する業種で、お客さんに対して遊技を提供する店舗が対象です。
接待や飲食の提供は主な目的ではなく、あくまで遊技そのものがメインのサービスとなります。
5号営業:ゲームセンター
これらの業種は、深夜営業の制限や18歳未満の入場制限など、風営法によって細かいルールが設けられています。
また、店舗の立地や騒音、照明などにも一定の規制があり、営業するには警察署への届け出が必要です。
性的サービスとは無関係な業種ですが、風営法上は「風俗営業」として扱われるため、働く前に営業形態を理解しておくことが大切です。
性風俗関連特殊営業に当たる業種
ここからは、性風俗関連特殊営業に該当する具体的な業種についてご紹介します。
店舗型や無店舗型、インターネットを利用したものなど、営業形態ごとに定義が異なるため、それぞれの特徴を整理して見ていきましょう。
店舗型性風俗特殊営業
店舗型性風俗特殊営業とは、店舗を構えてお客さんに対して性的なサービスを提供する営業形態です。
風営法では1号営業から6号営業までに分類されており、それぞれに該当する業種が定められています。
2号営業:店舗型ファッションヘルス
3号営業:ストリップ劇場やアダルト映画館
4号営業:ラブホテルなどの施設(※風営法上は性風俗特殊営業に準ずる扱い)
5号営業:アダルトグッズを主に取り扱う店舗(例:大人のおもちゃ店など)
6号営業:アダルトビデオ試写室など、性的な映像を個室で視聴させる施設
これらの業種はすべて、サービスの性質上、18歳以上(高校生不可)でないと利用したり勤務したりすることができません。
また、営業にあたっては事前の届け出の必要性や広告の規制があったりと、厳しいルールが設けられています。
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無店舗型性風俗特殊営業
無店舗型性風俗特殊営業とは、実店舗を持たず、お客さんのもとへキャストを派遣する営業形態を指します。
風営法上は、以下のように分類されています。
2号営業:派遣型アダルトマッサージ、性感エステなど
これらの営業は店舗を構えないため、Webサイトなどを通じて集客を行い、サービスを提供する場所はお客さんの自宅やホテルとなります。
また、その性質上、営業所の所在地を管轄する警察署への届け出が必要で、法令に基づいた管理体制のもとで運営されなければなりません。
近年ではこの無店舗型の業態が増加傾向にあり、柔軟な働き方を希望する人にも人気です。
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インターネット等利用のアダルト画像送信営業
インターネット等利用のアダルト画像送信営業とは、インターネットや通信機器を通じて、お客さんに対して性的な内容を含む画像や映像を配信する営業形態です。
風営法では「映像送信型性風俗特殊営業」として規定されています。
このカテゴリに該当するのは、以下のような業種です。
オンラインアダルトコンテンツの配信サイト
個人による性的な動画配信サービス
これらの営業形態は、無店舗であっても風営法の届け出対象となっており、サイト運営者は年齢確認の徹底や適切な運営体制を整える必要があります。
店舗型電話異性紹介営業
店舗型電話異性紹介営業とは、専用のブースなどを設置した施設内で、異性との電話による出会いを提供する営業形態を指します。
風営法では、性的な出会いを助長する可能性があることから「性風俗関連特殊営業」に含まれ、厳しく規制されています。
このカテゴリに該当するのは、以下のような業種です。
インターフォン形式の異性紹介所
音声マッチングを行う店舗型異性紹介サービス
営業には警察への届け出が必須であり、広告内容や営業時間、利用者の年齢確認など、複数の法的制限が設けられています。
無店舗型電話異性紹介営業
無店舗型電話異性紹介営業とは、店舗を構えずに、電話やインターネットを介して異性の紹介を行う営業形態です。
こちらも風営法において「性風俗関連特殊営業」に分類され、法的な規制を受けます。
このカテゴリに該当するのは、以下のような業種です。
SNSやチャットアプリを通じた異性のマッチングサービス
ボイスチャットを利用した無店舗型異性紹介業
実店舗を持たないため見落とされがちですが、無店舗型でも適切な届出や運営体制が義務づけられています。
特に未成年の利用防止やサービス内容の明確化など、法令遵守が強く求められる分野です。

一般風俗店(水商売)の仕事の特徴
ここでは、キャバクラやガールズバーなど、いわゆる“水商売”と呼ばれる一般風俗店におけるスタッフの仕事についてご紹介します。
特に店舗スタッフを中心に、勤務時間や求められるスキルなど、その特徴を具体的に見ていきましょう。
ホールスタッフ(ボーイ)の求人がメイン
一般風俗店であるキャバクラやガールズバーでは、ホールスタッフ(ボーイ)の求人が最も多く見られます。
主な仕事内容は以下の通りです。
営業中の接客・ドリンク提供・オーダー管理
閉店後の片付けや翌日の準備
特に繁華街にある店舗では常に人材を求めていることが多く、求人の数も豊富で希望する条件のお店を見つけやすいのが特徴です。
未経験でも応募できるケースがほとんどで、働きながら接客スキルや段取り力を身につけることができます。
「ナイトワークに挑戦してみたい」という未経験の方にも、スタートしやすい職種といえるでしょう。
夕方から夜に出勤することが多い
キャバクラやガールズバーといった水商売の多くは、営業開始時間が夕方以降に設定されています。
具体的には、17時〜24時前後の営業時間が主流で、ホールスタッフの出勤時間もそれに合わせて夕方から夜にかけてが一般的です。
これは、風営法により深夜0時〜早朝6時の営業が原則として禁止されているためで、法律に沿った運営が求められているからです。
なお、すべての店舗が夜型というわけではなく、なかには「昼キャバ」や「朝キャバ」といった営業スタイルの店舗も存在します。
接客が得意な人はチャレンジしやすい
キャバクラやガールズバーなどの一般風俗店では、接客業務が中心となるため、人と接することが好きな方にとっては非常にチャレンジしやすい職場です。
特別な資格やスキルが必要ない求人も多く、以下のような特徴があります。
学歴不問・年齢不問
接客・販売・営業などの経験が活かせる
「これまで営業職だった」「飲食店での接客経験がある」といった方は、即戦力として働ける可能性があります。
また、実力や人柄を重視する傾向が強いため、誠実な対応ができる18歳以上(高校生不可)であれば年齢に関係なく活躍できるチャンスがあるのも魅力です。

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性風俗店の仕事の特徴
ここからは、ソープランドやデリヘルなど、性風俗店における男性スタッフの仕事について紹介していきます。
一般風俗と比べると接客の機会が少ない仕事も多く、自分の性格やライフスタイルに合った働き方を見つけやすい業界といえるでしょう。
性風俗店には様々な職種の求人がある
性風俗店では、店舗スタッフだけでなく、さまざまな職種の求人が出されています。
主な職種は以下の通りです。
店長・幹部候補
Webスタッフ
事務・経理スタッフ
送迎ドライバー
これらの職種の多くは、一般風俗に比べると接客の機会が少なめなのも特徴です。
たとえば、Webスタッフや事務・経理スタッフはパソコンで行う業務が中心で、座って働ける仕事も多くあります。
また、求人の掲載数も豊富で、未経験歓迎の案件も多いため、業界に興味のある方にとってはスタートしやすい環境といえるでしょう。
早番や遅番のシフト制が多い
性風俗店の多くは、早番・遅番といったシフト制を採用しており、自分の生活スタイルに合わせて勤務時間を選べるのが特徴です。
たとえば、ソープランドやファッションヘルスなどの店舗型では営業時間が法律で決められているため、その範囲内での勤務になります。
一方、デリバリーヘルスなどの無店舗型業態では24時間営業が可能なため、より柔軟なシフトを組める店舗も多く存在します。
特に大手グループ店では、シフトの時間帯が細かく分かれている制度を設けている場合もあり、「午前だけ」「夕方から」など、自分に合った働き方がしやすい点も魅力です。
コミュニケーションが苦手な人でも働きやすい
性風俗店では、必ずしも人とたくさん話す必要があるわけではありません。
送迎ドライバーやWebスタッフといった職種は、業務の大半が裏方となるため、最低限のやり取りさえできれば問題なくこなせるケースがほとんどです。
実際「人付き合いが苦手」「接客に自信がない」という理由から、こうした職種を選ぶ方も多くいます。
静かな環境で黙々と作業したい方や、自分のペースで働きたい方にとっても、性風俗業界は意外とフィットする職場かもしれません。

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風俗店は風営法により「風俗営業」と「性風俗関連特殊営業」の二つの区分にわけられています。
この「風俗営業」と「性風俗関連特殊営業」には明確な違いがあり、業種によって働き方や求められるスキルも異なります。
まずは、自分がどんな働き方をしたいのか、どんな環境が合っているのかを整理してみましょう。
仕事内容・勤務時間・人との関わり方などを比較しながら選ぶことで、ミスマッチを防ぐことができます。
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