ボーイ(黒服)として働きたいと考えている方の中には、「キャバクラとクラブのどちらが良いか」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
どちらも女性キャストが男性を接客するスタイルのお店ですが、実際にはサービス内容にさまざまな違いがあり、ボーイの仕事内容も異なります。
そこで本記事では、ボーイ(黒服)として働きたい方に向けて、キャバクラとクラブの違いや、キャバクラとクラブそれぞれで異なるボーイの役割などをご紹介していきます。
ボーイ(黒服)になりたい方、必見の内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

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キャバクラとクラブの違いとは?
キャバクラは「キャバレークラブ」の略語です。
キャバレー(お客さんに隣接して座ってもてなす酒場)と、クラブのようなサービスが受けられることからキャバクラという言葉が生まれました。
一方、クラブは会員制であることが多く、入店に会員証の提示が必要など、キャバクラよりも高級感があります。
キャバクラもクラブも、女性キャストがお客さんを接待したり、同伴やアフターなどのサービスがあったりと、共通点は多いです。
ただ、細かいサービス内容やキャストの雰囲気、客層など違いもたくさんあるので、ボーイ(黒服)として働きたいなら両者の違いについて事前に情報収集をしておきましょう。
ひとくちにボーイといってもお店の運営方法の違いで、働き方や働きやすさが異なる場合があります。
キャバクラとクラブの違いは、主に以下の5つです。
・「ママ」がいるかどうかの違い
・キャストの年齢層の違い
・メイクや服装の違い
・客層の違い
ここからは、キャバクラとクラブの5つの違いについて、詳しく解説していきます。
接客スタイルやシステムの違い
キャバクラとクラブでは、接客スタイルやシステムが大きく異なります。
まず接客スタイルですが、キャバクラでは1人のお客さんに対し1人のキャストが付く、マンツーマンでの接客が基本です。
一方、クラブはお客さんから指名されたホステスの周りにヘルプのホステスが配置され、チームプレーで接客を行います。
システムの面では、キャバクラは時間制となっており「1セット〇円」という料金設定です。
セット料金には飲み放題のボトルが含まれますが、お客さんからキャストにドリンクをあげるなどした場合はオプション料金が追加されます。
そして、クラブは席料に飲食代が加算されていくシステムで、お客さんには席料とは別にボトルを入れてもらうことになります。
「ママ」がいるかどうかの違い
キャバクラとクラブの大きな違いに「ママ」の存在があります。
クラブでは、ママがお店を切り盛りしており、クラブで働くホステスはママの運営方針に従って接客を行います。
これはボーイも同様で、クラブのママはホステスだけでなくボーイの教育や管理にも携わるため、お店の雰囲気はママによって左右されるといっても過言ではありません。
一方でキャバクラは、店長やボーイといった男性陣が教育係として、キャストにお店のルールや仕事上のマナーなどを教えます。
未経験で入社したボーイでも、経験を積むとキャストの教育や管理を任せてもらえることもありますよ。
キャストの年齢層の違い
キャバクラとクラブでは、そこで働く女性キャストの年齢層にも違いがあります。
キャバクラで働くキャスト「キャバ嬢」は、18歳~20代の比較的若いキャストが多めです。
また、マンツーマンの接客スタイルであることから、営業トークに長けた明るい性格の女の子が多いといえるでしょう。
一方でクラブのホステスは、20代後半〜30代くらいの落ち着いた雰囲気の女性が多いのが特徴です。
お客さんがリラックスして話せるような落ち着いた雰囲気の女性や、経営者の難しい話にも飽きずについていける知的な女性キャストが多く在籍しています。
メイクや服装の違い
若いお客さんが多くて華やかな印象のキャバクラと、落ち着いた客層が中心のクラブでは、女性キャストのメイクや服装にも違いがあります。
キャバクラでは華やかな雰囲気に合うキラキラしたメイクが求められる一方、クラブでは落ち着いた内装や雰囲気に合うように、あまり派手ではないナチュラルなメイクが好まれます。
服装についても、キャバクラではセクシーなドレスが主流ですが、クラブではスーツや着物が中心です。
また、クラブでドレスを着る場合は、露出が少なくクラブの雰囲気を壊さないシックなデザインが選ばれます。
客層の違い
キャバクラとクラブでは、客層にも大きな違いがあります。
キャバクラはクラブよりも価格設定が安いため、若い人から年配までさまざまな男性が訪れます。
お客さんの雰囲気も、キャバ嬢と楽しく盛り上がることが目的の、陽キャでにぎやかな方が多めです。
一方、クラブには、料金が高めに設定されていることもあり、政治家や経営者、プロスポーツマンなど社会的地位が高いお客さんが多く訪れます。
また、クラブは会員制のところが多いので、キャバクラよりもホステスやボーイがお客さんと親密になりやすいという特徴があります。

キャバクラとクラブのボーイ(黒服)は何が違う?
キャバクラもクラブも「キャストが男性のお客さんを接客する」という共通点がある一方で、さまざまな違いがあることが分かりました。
お店の仕組みが違うということは、そこで働くボーイ(黒服)の役割にも違いがあります。
ここではキャバクラとクラブで働くそれぞれのボーイの役割の違いを見ていきましょう。
キャバクラでの役割
キャバクラのボーイに求められる仕事には、主に以下の3つがあります。
・付け回し
・キャスト教育
ホール業務とは、キャバクラの運営に必要なさまざまな仕事を指します。
開店の数時間前に出勤して掃除や営業準備を終わらせることはもちろん、営業開始後はお客さんにドリンクを配膳したり必要なものを買い出ししたりと、その内容は多岐に渡ります。
そして、どのキャストをどの席につけるかを決める、キャストの「付け回し」もキャバクラボーイの重要な仕事です。
付け回しはキャバクラで働くボーイの花形業務ともいわれ、キャストとお客さんの相性を見極める必要がありますので、新人が任されることはほとんどありません。
また、キャストの教育もキャバクラボーイの仕事のひとつで、これはクラブのボーイにはない仕事です。
キャバクラでは、ボーイが担当のキャストに接客や営業方法の指導やアドバイスを行って、キャストが売り上げをあげられるようにフォローします。
担当するキャストの売り上げが増えることが、ボーイの昇格・昇給の要件になっていることも少なくありません。
クラブでの役割
クラブのボーイの仕事としては、主に以下の3つがあります。
・アフター同行
・プライベートでの付き合い
ホール業務に関しては、クラブもキャバクラも仕事内容に大きな違いはありません。
営業の前後で買い出しや清掃、洗いものといった準備や片付けを行い、営業中は注文を取ったり飲み物を運んだりといったウェイター業務が中心となります。
お店によってはボーイがお酒を作ることもあり、その場合はお酒の作り方や組み合わせなどの知識が求められるでしょう。
また、キャバクラと違い、アフターの同行業務が仕事に含まれることが、クラブのボーイならではの特徴です。
クラブは会員制であることがほとんどで、お客さんが長く利用してくれるように営業をかけるのもクラブのボーイの重要な仕事です。
お客さんのアフターに同行して関係を深めたり、ときにはゴルフに同行したりして常連さんを獲得していきます。

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キャバクラボーイの仕事内容や1日の流れは?どこよりも簡単・丁寧に解説
ボーイ(黒服)の給料の違いは?稼げるのはどっち?
ボーイの給料に関しても、キャバクラとクラブではいくつかの違いがあります。
まずキャバクラは、クラブよりも入社した当初の給料は安いことが多いですが、自分で担当を持ったりお店の売り上げに貢献したりすることで、スピード昇給が目指せます。
努力次第では役職を目指すこともできるため、自分の能力を発揮して出世したい方におすすめです。
一方、クラブにはママがいるため、キャバクラのように自分の手腕でキャストを育てて評価されるということはなく、スピード出世にはあまり向きません。
しかし、初任給が高めに設定されていたり、料金が高いことからお客さんの数が少なく、優良客が多くて働きやすかったりするというメリットがあります。

キャバクラとクラブで迷ったら自分に合った方を選ぼう!
キャバクラでもクラブでも、男性スタッフを「ボーイ(黒服)」と呼びますが、仕事内容や役割には大きな違いがあります。
キャバクラはボーイがホール業務とキャストの教育を兼ねており、激務な代わりに実力があれば短期間で昇格・昇給を果たすことも可能です。
一方、クラブはキャバクラほど昇進が早いわけではありませんが、入社直後から高収入を目指せます。
今回ご紹介したキャバクラとクラブのボーイの違いを読んで、どちらが自分に合うお店かをチェックしてみてくださいね。
