昨今の風俗店では、マーケティングでX(Twitter)を活用するケースが珍しくありません。
しかし、「Xを活用すると本当に集客につながるのか」「もし自分がXを活用するならどのように使えばいいのか」と、SNSマーケティングに対して疑問を抱いている方も多いことでしょう。
そこでこの記事では、風俗店でXを活用してマーケティングを行うコツや注意点など、SNSマーケティングの知識について幅広くご紹介します。
マーケティングに活用できるX以外のSNSについても解説しているので、風俗店のスタッフとして働いてみたい方、いずれは自分で風俗店を開業したいと考えている方はぜひ参考にしてください。
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風俗店でX(Twitter)の活用が注目される理由
風俗店のマーケティングにXが活用されている理由は以下の3つです。
・風俗利用経験のない男性にもお店やキャストのことを知ってもらえる
・キャストのリアルな姿を発信できる
SNS以外で活用されている風俗店のマーケティング方法としては、ポータルサイトへの広告の掲載や公式サイトの運用、無料案内所との提携などが挙げられます。
どれもマーケティングに必須といえるほど重要な方法ですが、費用がかかったり、ターゲットが限定的になったりするデメリットが存在します。
一方で、Xであれば無料でアカウントを作成でき、なおかつ幅広いユーザーに発信できます。
これにより、ほかのマーケティングにおけるデメリットを補えるので、別の方法と組み合わせてSNS運用を行っているお店も少なくありません。
さらに、Xにはリポスト(リツイート)というほかのSNSにはない機能があります。
ユーザーやフォロワーが投稿をリポストすると、フォロワーのフォロワーなどこれまでお店のアカウントを見ていなかった人にも投稿を見てもらえるので、費用をかけずにお店の認知度を上げることが可能です。
風俗店でX(Twitter)を効果的に活用するコツ
Xは風俗店のマーケティングに利用できるものの、単にアカウントを作成しただけやお店の情報をポスト(ツイート)し続けるだけでは集客できません。
ここでは、風俗店でXを活用するコツを紹介しますので、マーケティングを行う際の参考にしてください。
基本情報やプロフィールを丁寧に記載する
Xにおけるプロフィール情報は、ユーザーにとってアカウントをフォローするか、お店を利用するか等の判断材料となります。
Xでは複数のプロフィールの項目が用意されているので、それぞれ以下のように設定するのがおすすめです。
プロフィール項目 | 設定例 | 備考 |
プロフィール画像
(アイコン画像) |
お店のロゴ | わかりやすく覚えやすい画像を設定するのが望ましい |
ヘッダー画像
(バナー) |
お店のイメージが伝わりやすい画像 | 印象に残りやすい画像を設定するのが望ましい |
アカウント名 | 店名をローマ字や英語にして設定 | 英数字とアンダーバー(-)のみ使用可 |
名前
(ユーザー名) |
お店の名前 | - |
自己紹介 | 店名
エリア 営業時間 サービス内容 |
お店の基本情報を記載 |
場所 | お店の住所または対応エリア | 派遣型風俗店の場合は「新宿・渋谷」などの派遣対応エリアでもOK |
URL | お店の公式サイト | - |
生年月日 | お店の開業年月日またはアカウント運営者の生年月日 | Xは13歳以上でないとアカウントが作成できない。開業してから13年未満のお店が開業年月日を記載するとアカウントがロックされる可能性があるため要注意 |
キャストにSNS運用を任せる場合は、キャストの写真を設定したり、容姿の特徴や得意なプレイを自己紹介欄に記載したりするとユーザーの興味を引きつけることができます。
キャストの写真は正面から撮ったバストアップ写真を設定するのが一般的です。
顔出しNGのキャストには、「モザイクをかける」「顔の一部を隠す」などの修正を入れましょう。
なお、お店とキャストのどちらの場合でも、Xのユーザーに魅力が伝わるよう丁寧なプロフィール欄を作成することが大切です。
興味を引く写真や内容を投稿する
Xのアカウント作成だけでは効果的な集客は見込めません。
加えて、同じような写真や内容をポスト(ツイート)し続けるだけでは、ユーザーやフォロワーの興味を引き続けるのは難しいです。
ユーザーやフォロワーを飽きさせないため、そしてお店やキャストのファンを集めるためにも、以下の写真や内容を織り交ぜながらポスト(ツイート)することが重要となります。
・予約状況
・人気キャストの出勤情報
・店内の雰囲気がわかる写真
・道案内動画
・割引情報
・キャンペーン
【プライベート感のある写真・内容】
・好きな食べ物や飲み物
・趣味
【セクシーな写真・内容】
・下着姿
・バスタオル姿
・ベッドやソファに寝転がる姿
・際どいポーズ
・プレイ内容をイメージさせるもの
お店の情報やセクシーな写真・内容を投稿すると閲覧者のイメージをかきたて、プライベート感のある写真・内容を投稿すると共通点のある閲覧者の興味を引きます。
Xに投稿できる文字数は原則として最大140字なので、写真+一言のような簡単な投稿でもOKです。
写メ日記やメルマガの簡易版と考えると、投稿内容を考えやすいかもしれません。
フォロワー獲得に力を入れる
Xではフォロワーを獲得すると投稿が拡散されやすく、より効果的な集客を見込めます。
しかし、Xのアカウントを開設したばかりのころはフォロワーが増えにくい傾向にあります。
まずはほかの風俗店やキャストなどの同業者をフォローすることからはじめてみましょう。
フォロワー獲得に力を入れている同業者をフォローすると、相手からもフォローバック、つまりフォローを返してもらえるケースが珍しくありません。
ただし、フォロワー数が多いアカウントからはフォローバックされない可能性があるので、開設したばかりのアカウントや、自分のもつアカウントと同じくらいのフォロワー数があるアカウントをフォローすることがポイントです。
そして、フォローしてくれた人にはすぐフォローを返したりコミュニケーションを取ったりすると、フォロワーとの関係が維持できてお店やキャストのファンを獲得しやすくなります。
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風俗店でX(Twitter)を活用する際の注意点
風俗店でXを活用する場合、気を付けるべきことが3つあります。
使い方によってはトラブルに巻き込まれるおそれがあるので、Xを活用するメリットだけではなく注意点についてもしっかり理解しておきましょう。
キャストや店舗スタッフの身バレリスクがある
投稿する内容によっては、顔出ししたり本名でアカウントを運用したりしていなくても、キャストが身バレしてしまうリスクがあります。
写真の背景に写り込んだ建物やマンホールなどから場所を特定できたり、訪れたお店や場所の写真から行動範囲や生活範囲を予測できたりもするので注意が必要です。
少しの情報から知人に風俗勤務がバレるおそれがありますし、同じ生活圏内のユーザーがストーカー化する可能性も考えられます。
キャストに写真を投稿してもらう場合は、場所や個人情報の特定を防ぐために、「時間差で投稿してもらう」「投稿前にスタッフが内容をチェックするなど」の対策を行いましょう。
また、キャスト同様に、店舗スタッフにも身バレのリスクはあります。
店舗スタッフが投稿する場合も、個人情報を特定できる写真や内容はアップしないように注意しておきましょう。
発信内容によっては炎上する
SNS運用は炎上リスクと隣り合わせなので、発信内容には十分に注意しましょう。
また、XのアカウントがBAN、つまり凍結すると、投稿ができなくなったりアカウントが削除されたりします。
炎上しやすい投稿内容としては以下のようなものがあります。
・企業や個人への苦言
・暴力や暴言
・偏見や差別
キャストのアカウントで炎上した場合もお店の責任となるため、Xを運用する際は、「ネットリテラシー(インターネットを正しく使いこなす能力や知識)を教育する」「投稿内容を事前に確認する体勢を整える」「SNS運用のルールを作る」などの防止策を講じてください。
加えて、実際に炎上した場合に備えて、トラブルが起こった際は誰に相談すべきかをキャストやスタッフに共有することも大切です。
悪質ユーザーによる誹謗中傷がある
Xは匿名で発信できるため、悪口やデマなどを投稿して誹謗(ひぼう)中傷を行うユーザーが少なからずいます。
SNSを活用するにあたっては、誹謗中傷は避けられないと考えておいたほうがよいでしょう。
また、誹謗中傷をする側は相手の反応を見て楽しむことが多いので、誹謗中傷をされた場合は基本的に無視するのが得策です。
ただし、営業妨害やキャスト・スタッフに危害が及びそうな内容の場合は、警察や弁護士などに相談をして法的措置を検討することも必要になります。
風俗店でX(Twitter)を活用している事例
風俗店でXを活用して集客につなげている事例は以下のとおりです。
A店は、スタッフの日常を紹介する写真や動画をアップしているのが特徴です。
親近感がわく投稿を積極的に行っていて、スタッフの対応のよさや親しみやすさをアピールしています。
加えて、よりよいお店づくりを行うためのアイデアをフォロワーから募集するなどして、ユーザーとコミュニケーションを取りつつお店のファンを増やすという取り組みも行っています。
また、A店のスタッフの個人アカウントは、プライベート感のある投稿を続けてフォロワー約3,100人を達成しました。
B店は、お店のアカウントとともにキャストの個人アカウントも開設しています。
キャストの個人アカウントでは、セクシーな写真やプレイ内容がわかる写真を中心に投稿しているのが特徴です。
そして、お店のアカウントでは、キャストの投稿を積極的にリポストして、風俗に興味がある男性に積極的にアプローチしています。
どちらのアカウントも、予約状況や出勤状況などお店の情報についても定期的に投稿しています。
Xでは、「お店を利用したくなる」「お店を利用するイメージを持ってもらう」ことを意識した投稿を行うことが大切です。
お店の情報やプライベート感のある内容、セクシーな写真などを織り交ぜながらアップし、固定ファンを増やすような投稿を行いましょう。
X(Twitter)以外で風俗店のマーケティングに活用できるSNS
X以外にも、風俗店のマーケティングに活用できるSNSは複数存在します。
ターゲットによってはX以外のSNSを選ぶほうが集客に有効な場合があるので、それぞれのSNSの特徴についてもあわせて確認してみましょう。
また、SNSのガイドラインによっては、極端に露出の多いアダルト系のコンテンツや風俗コンテンツの投稿が禁止されている場合があります。
アカウント開設前に、必ずガイドラインについても確認してください。
以下は、Xで投稿禁止になる成人向けコンテンツの内容(※)です。
・合意のない性的行動
・性的物象化
・性的対象化
・未成年に対する危害
・わいせつ行為を助長
Xでは、成人向けコンテンツを、プロフィール画像やバナー画像といった、人目に触れやすい場所に掲載することも禁止しています。
(※)参照:Xヘルプセンター「成人向けコンテンツ」(参照2024.07.08)
文章メインのSNSであるXに対して、Instagramは写真がメインという特徴があります。
キャストのセクシーな写真やプライベート感のある写真を投稿することで、キャストやお店のイメージを視覚的にアプローチできます。
ただし、ヌード画像の投稿は禁止(※)されていますので注意してください。
また、Instagramの検索にはハッシュタグ(#)を使うため、Xよりもハッシュタグが有効活用されているのも特徴です。
「#熟女」「#素人」などのお店のジャンル、「#ソープランド」「#デリヘル」などの業種といったユーザーの検索しそうなキーワードをハッシュタグとしてつけると、投稿がユーザーの目にとまりやすくなりますよ。
また、男性よりも女性のユーザーが多いので、キャストの求人活動にも活用できます。
(※)参照:Instagramヘルプセンター「コミュニティガイドライン」(参照2024.07.08)
Facebookの大きな特徴は、実名登録制であることです。
知り合いとコミュニケーションを取ることを目的としたSNSなので、XやInstagramよりも拡散力は弱い傾向にあります。
しかし、Facebookにおけるユーザーの年齢層はほかのSNSよりも高いため、日ごろから頻繁に風俗を利用している40〜60代の男性に対してダイレクトにアプローチできます。
また、風俗店の集客を目的としてFacebookのビジネスアカウントを作成・運用すると、ユーザーからの信頼を獲得しやすいことも強みの1つです。
ただし、FacebookもInstagramと同様にヌードは禁止(※)されていますので、投稿内容には注意してください。
(※)参照:Facebookヘルプセンター「Facebookのポリシーについて」(参照2024.07.08)
風俗店でX(Twitter)を活用して集客アップを目指そう!
風俗店のマーケティングにXを活用すると、費用面や拡散面などにおいて大きなメリットを得ることができます。
ただし、身バレや炎上のリスクがあるため、「不適切な発言を避ける」「個人情報や生活範囲が特定される内容を投稿しないようにする」など、十分に注意を払った上で運用してください。
また、風俗店ではX以外にも、「Instagram」「Facebook」などのSNSを活用することが可能です。
費用をかけず手軽に集客アップを目指すなら、ポータルサイトの利用や公式サイト運用といったほかのマーケティング方法と、SNSマーケティングとをうまく組み合わせるのもひとつの手といえます。