独占インタビュー！フェアリー大宮店｜風俗男性求人・バイト【メンズバニラ】

――まずは経歴からお聞かせください。

高校を1年目で中退して、しばらく仕事を転々としていました。最初に倉庫作業のバイトをして、流れ作業や同じ場所で淡々と働くのは向いていないとわかった。だから建築現場の作業員、ダクト工事や空調設備の取り付け、産廃の仕分けに回収、トラックのドライバーなど、身体を動かす仕事をメインに選んで。接客業も割とやりましたね。コンビニ、カラオケ、中古車販売店の店員とか。

――失礼ですが、飽き性……？

ですね（笑）。いろんなことをやりたいタイプ。高校も「遊び回るほうがいろいろできて楽しいな」と思って辞めたくらいだし（笑）。
それに当時は何をしても、慣れてくると「ここで10年後、20年後も働くのか？ なんか違うな」と思ってしまっていたんですよね。

――「続けたい」と思う仕事はなかった？

トラックドライバーは結構続きましたよ。もともと車も運転も好きなので退屈しなかったし、運転していると時間の経過が早く感じられて、ラクでもあった（笑）。
で、ちょうどその頃、風俗店スタッフの友達から「うちで送迎ドライバーやらない？」と誘われて。週3くらいでシフトに入るようになったんですが……。

――何か問題が？

始めてすぐ、トラックに追突されました。しかも送迎の仕事中に。
幸い大きな怪我は負わなかったものの通院することになり、勤務時間との兼ね合いで運送会社は退職。でもそれで慰謝料、失業手当、送迎ドライバーの給料と、結構お金をもらえる状態になったので、2年くらいほぼ遊んで暮らすという（笑）。
でも、あるときふと思ったんです。「俺、このままでいいのかな？」と。

――将来への不安を感じた？

はい。だから店を辞めて再びトラックドライバーに。それからしばらくして「また掛け持ちで送迎ドライバーをやろう」と思い、知人の紹介で入ったのが『フェアリー大宮』です。
それで生活スタイルはほぼ事故前と同じになったんですが、運送会社は1年くらいで辞めちゃいました。

――なぜですか？

一番のきっかけは免停ですね。また事故って。しかもやっぱり送迎の仕事中に。
今度は自転車相手だったから、車である僕のほうがどうしても不利になり、人身事故という扱いで免許停止。そのとき『フェアリー』のスタッフが内勤の仕事に誘ってくれたおかげで、運送業は辞めて店舗スタッフとして働き始めたんです。

――内勤の業務にはすぐに慣れましたか？

いや、最初は本当に苦労しましたよ。
特に女の子との関わり方。1人ひとり「言ったほうがいい、言わないほうがいいこと」「言っておかなきゃいけない、言ってはいけないこと」が違うので、慣れるまでは大変でした。
たとえば話した内容を軽い気持ちでほかのスタッフに言って、「なんでほかの人に言っちゃうの」と怒らせちゃったり。スタッフ間で情報を共有したくても、本人から「言わないでほしい」と言われることもある。でも、必要なときには「コッソリ把握しといてね」と共有するしかない。そのへんの判断力も、試行錯誤しながら身につけたと思います。

――今は問題なく？

そうですね。今は地雷を踏むこともなく（笑）。話す前にいったん頭の中で内容と言い方を整理し、「これは言って大丈夫」「これは言わないほうがいい」と判別するようにしています。

――簡単ではなさそうです。

長くやってきましたからね。経験によるところも大きいですが、自分なりに考えた方法ではあります。
少し違う話ですが、何年か前、お店全体でコミュニケーションの取り方について話し合ったことがあって。「俺たちたぶん、コミュニケーション能力足りてないよね？」と（笑）。いかにうまくお店を回すかばかり考え、女の子を機械みたいに思っていた。でも、それじゃ立ち行かない。だから「もっと女の子が話しやすい関係性を築こう」という結論に達したんです。
で、ここでも僕なりに始めたのが暇電。「元気？」「何やってんの？」「暇だから電話してみた～」って（笑）。それまでは堅苦しく接することもありましたが、僕は本来かなりラフな人間なので、女の子にもラフなほうがいいかなと。結果、話しやすくなったし、注意やお願いもしやすくなりました。

――飽き性とのことでしたが、7年続けられている理由は？

面白いからかな。やっている業務は同じなんですけど、いつもどこか違うんですよ。
電話1つとっても、お客様が違えば適切な対応は都度違う。半年前と今とじゃ、女の子の考え方や働き方も違う。スタッフの入れ替わりがあれば、事務所の環境だって変わっていく。そんなふうに変化が多いし、やり方にも“正解がない”。だからこそ面白いんでしょうね。
そうそう、今の事務所は僕たちがゼロから整備した空間で。近々、待機所の真ん中に仕切り用のドアを取り付ける予定なんです。建築の経験をようやく活かせます（笑）。

――今後の目標を。

現状どうしても客入りが時期に左右されてしまうので、“閑散期がない店”にしたいですね。出勤する女の子みんなが、いつも安定して稼げるように。
だから「うまくいかないな」と感じるたびに、これまでやってきた方法を覆して変えていく必要性を感じています。まずは宣材写真、キャッチコピー、写メ日記の内容、自撮りの仕方などの入り口部分。それからリピーターの続かない子がいれば、「もっとその人に興味持ってみたら？」といった接客面のアドバイスもする。女の子に対して一歩踏み込むと、その子自身もより稼げるようになるし、お店も潤うという実感があります。

――個人的な目標は何かありますか？

前は「自分の店を持ちたい」と思っていたんですけどね。働き続けるうちに、イチから新しく築き上げるのは簡単じゃないとわかった。だから今は自分の目標としても、この『フェアリー大宮』を大事にしていきたいと思っています。
あとは、誰がシフトに入っていても問題なく店を回せるようにしたいかな。

――スタッフさんの育成に注力していく？

今もなるべく自分で業務をやりすぎず、人に任せようとはしていますね。でも、僕が直接がっつりスタッフに教えているわけではありません。というのも、僕のやり方や考え方は僕なりのものでしかない。先ほども話した通りこの仕事には“正解がない”ので、偏ったやり方にこだわらず働いてもらえるよう、新人スタッフにはなるべくいろんな人から学んでもらっています。

――どのような人に『フェアリー大宮』へ来てほしいですか？

うちはどんな方でもウェルカムですよ。得意分野とか業種との相性も人それぞれですし、続けるかどうかはやってみて本人が決めればいい。“来る者拒まず、去る者追わず”のスタイルです。「働くとは」「接客業、裏方とは」という基礎をうちで学び、ここを踏み台にほかの業種で輝いてもらっても全然構いません。もちろん、続けたいのであればぜひ続けていただき……（笑）。

――では最後に、未来の後輩へメッセージを。

僕らスタッフって一種のチームだと思うんです。1人ひとりに役割があって、それぞれの場所で活躍することで、お店全体が前進していく。だから僕は、みなさんに「がんばってくださいね」とは言いません。それよりも、一緒にがんばっていきましょう！