独占インタビュー！ザイオン 渋谷店｜風俗男性求人・バイト【メンズバニラ】

――ご出身は？

東京都です。家がわりと裕福な環境だったのもあって、なんの不自由もなく育ちました。まあ、小学校の頃は、親にいろいろな習い事をやらされましたけどね。ピアノ、バイオリン、ゴルフ、剣道、書道に塾に、家庭教師もいたりして。

――全部を真面目にこなしていた？

まさか、全部イヤイヤですよ（笑）。気ままな性格なもんだから、どれも続かなくて。やってみちゃあ次、また次って通り過ぎていった感じかな。その反動というか、中学に上がってからはもう一切やらず、もちろん勉強もせず、ただただ遊んでた。25歳手前でちゃんと働き始めるまでは、けっこうヤンチャしてましたね。
あ、ちなみに高校は入学したけど、1日で停学になっちゃったんで……はい（笑）。でも、思ったんですよ。勉強していい学校入って、いい会社入ってってやるより、早く世に出て稼いじゃえば同じでしょって。

――どんな仕事から？

ひょんなきっかけで横浜に土地を借りられたんで、ドッグランをやったんです。ヤンチャしてたときの仲間が重機を貸してくれたし、地主さんは「自分で整備するなら頭金はいらないよ」って言ってくれたし。いやあ、運がよかった。ほとんどお金をかけずに始められましたから。

――なぜ、ドッググランを？

ちょうどその頃、犬を飼ってたんですけど、散歩が面倒くさくて（笑）。ドッグランをやれば、自分の犬を運動させながら、お金も稼げるんじゃないかって。どうしようもない面倒くさがりなわりに、ラクするための行動力はありまして（笑）。

――とはいえ、それなりの準備はしたんですよね？

するわけないじゃないですか（笑）。すべては運と人の縁だけ。知人が知人を紹介してくれたり、必要な知恵や道具を分けてくれたり。会う人みんなが店づくりを手伝いながら顧客になっていったという。気づけば会員数はあっという間に5万人。要望に応えて、ペットホテルや飼い主さん用のカフェも併設して、と、売上もしっかり上がってね。そんなこんなで、わりとうまくやっていました。

――すごく順調ですね。

10年間はね。11年目で閉めましたけど。

――何があったんですか？

波に乗れたのをいいことに、遊びほうけてたんです。経営状態もろくに見てませんでしたね。
スタッフは犬が好きで趣味で一生懸命やってるような子。「これは仕事だから、作業に時間をかけ過ぎたら、利益が落ちるから気をつけて」って、僕が教えなきゃいけないのに、ほったらかしてた。
集客にしたって同じ。「この場所があってありがたい」「お兄ちゃんだから応援するよ」と、人と人のつながりがあってこそ力を貸してくれた人たちだったのに、僕は人の縁にふんぞり返ってました。
結果、懇意にしてくれた方は離れてしまったし、若いスタッフの育成もできてなかったし、そこに東日本大震災も重なった。
気づいたときには、10年分のほころびが、修復不可能なほど溜まっていたわけです。

――畳むしかなかった？

会社って建てるのは大変なのに、潰れるのは一瞬。貯金はありませんでしたけど、借金もなかったんで、まあ、不幸中の幸いでしたね。

――そこで、次の仕事探しを？

いや、「どっかからお金つくってくるかなあ」と。基本的にあくせく働く気がない方向なんで（笑）。
でもそのとき、嫁さんが「あなたは一度、雇われる側をやってみたほうがいいよ」と言ってきて。僕の生き様を見ていて、思うところがあったんでしょうね（笑）。
それなら、せめて知人の元がいいなと、ゴルフ仲間だった今の社長に雇ってもらったんです。

――33歳にして初の就職。いかがでしたか？

意外にいけちゃいましたね（笑）。それとは別に、風俗業は終わりがない世界だとも感じました。

――というと？

女の子のことです。入ってすぐに辞める子もいれば、目標を達成して卒業する子もいる。つまり、女の子がどんどん増え続けていくってことは、ほとんどない。入れば出ていく人がいて、店の運営は、このくり返しをどうしていくかなんだなと。

――女の子の管理が肝だと。

ええ、この仕事は、女の子の動きがすべてだと思いましたね。だから初めからそれだけに注力して。
幸い、僕は「女の子が足りない」となれば「集めてきたらいいじゃん」って動けたんですよね。あとは、お客様からも目を引くように、昨日とは違う見せ方にこだわったりとか。で、気づいたら店長になっちゃった。

――なっちゃった（笑）。

ホンネは、2番手くらいが気楽なんですけどね（笑）。ま、そんな感じでほかの店舗も見て回るうち、4年目でエステ店の『ザイオン 渋谷店』に来たわけです。

――これまでとは、何か違いましたか？

『ザイオン 渋谷店』は、エステがメインの高級店。ゆえにお客様も富裕層が多い。そういう意味でこれまでの店とはだいぶ違ったかもしれません。でも、僕のやることは同じ。女の子たちを上手に動かせるかどうか、それだけですから。そのために、まずは1人ひとりと膝を突き合わせて話をしてね。信頼を勝ち得た結果、売上は以前の倍くらいになりました。
とにかく、この先もどんどん売上を上げて、新店をオープンしたい。たとえば六本木あたりで高級店ができれば、単価が高い分ラクなハズなんで。……ほんと、こんな発想ばっかりでスイマセン（笑）。

――（笑）。ちなみに、後輩にはどんな人が欲しい？

やる気があればそれだけで十分です。学歴も経験もいらないのは僕を見てもらえばわかると思うし、「どうせすぐ辞めちゃうと思うよ」と嫁さんに言われた僕でさえ、入社して10年目。どうです？ いい店でしょ（笑）。
しっかり評価はするんで、自分の目標のためにがんばりたいっていう人が来てくれたらうれしいな。

――最後に、瀧浪さん個人の目標はありますか？

僕はこの業界と『ザイオン 渋谷店』の稼ぎを信じてるんで、あと5年がんばったら、若手にすべてを託して引退したいですね。

――50歳を前に引退されて、そのあとは？

実は、嫁さんの実家がいいところにあるんですよ。だからそこに移住して、婿養子として悠々自適に暮らしたいなと。……最後までクズで、ほんとスイマセン（笑）。