THE MUSE

東京(六本木

風俗ワーク(デリバリーヘルス

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THE MUSE

加山さん 27

店舗スタッフ

年収500万円以上

勤続年数56ヶ月

指示を待つ「部下」より意見を出し合える「仲間」が欲しい。夜の世界のプロとして生きる

“志半ばで途絶えた夢”。プロ格闘家の道から一転、なにかを変えようと地元を飛び出した

――プロの格闘家だったとお聞きしました。

そうです。高校を卒業してすぐに、プロテストを受けるために上京して、結果は見事に合格。子どもの頃からの夢で、自分はプロになれるって絶対の自信があったから、学生のときは勉強なんて一切やらずに身体ばっかり鍛えてましたね(笑)。
同級生は面白がって応援してくれてたけど、先生には怒られてばっかりだったな。でも、自分を曲げなかった。一度こうと決めたら、貫かないと気が済まなかったので。
「こいつは本気だぞ」と思ってくれたのか、いつからか、先生たちもだんだんと応援してくれるようになりましたね。両親も「本気でやるなら、とことんやれ」って。

――行動で周りを納得させたと。

筋は通せたかなって感じですね。
ただ、その後がしんどかった。覚悟はもちろんあったんですが、けっこう無茶なトレーニングも多くて。あるとき、実践形式のトレーニングの最中に頭を強打して、深刻な大怪我を負ってしまったんですよ。一時期は、右半身に麻痺が残るほどで、僕のプロ格闘家としての人生は4カ月で終わってしまいましたね。

――それはかなり辛い……。

左腕だけでトレーニングしたり、僕の気持ちは折れてなかったけど、社長から「ゆっくり治してこい」とクビ宣告に近いかたちで、実家に戻ったんです。
そこからのリハビリは精神的に辛くて。ずっと打ち込んできたものが、志半ばでぽっかりとなくなって、喪失感にずっと襲われてました。
なにより、格闘家を目指してほかになにもやってこなかったから、これからどうなるんだろうという不安が大きかったな。

――その後は?

幸い、麻痺は完治したので、なにもしないわけにもいかないし、お世話になっていた先輩に工場の仕事とか紹介してもらいながら、なんとか食いつなぐ日々でしたね。
そんな生活を何カ月か過ごしたあと、当時付き合っていた彼女についていくかたちで埼玉に引っ越しました。正直、このまま実家にいるよりもマシな気がして。

――実際になにか変化は。

最初のうちはなにも。仕事が決まらずに、ほとんど彼女のヒモ状態(笑)。
でも、あるときに、新しくできるジムのトレーナーの求人を見つけて「これだ」って。身体の鍛え方や知識は自信があったので、なんとかトレーナーとして働き始めたんです。

お客様に寄り添って“とことんやりぬく”。信条を貫いたはずが、待っていたのは理不尽な身内からの反応

――新しい一歩を踏み出したと。

フリーターのときよりは、充実していたかな。なによりも誰かのために働いてるって気持ちがありましたし。
ただ、とにかくお客様は三日坊主な方が多くて。お客様1人ひとりに合ったトレーニングや、食事メニューを提案するマンツーマンの指導をしていたのですが、サボる、言うことはきかない、さらにはクレームをつけてくる方まで。
その人のためを思ってこちらは一生懸命に指導をしているのに、拍子抜け。上司からは「お客様に寄り添っていない」と言われてしまって、そこから「じゃあ、お客様に寄り添うってなんだ」と考えるようになりましたね。

――接客に対する気持ちが変わった?

そうですね。指導するならとことんまでしてあげたいって気持ちはあった。でもお客様が辞めてしまっては意味がないと考えたときに、一方的な指導ではなく、お互いに意見を出し合う指導に変えたんです。
例えばお客様がヨガをやりたいといえば、僕自身もヨガを勉強したり。本来なら高いプロテインを買ってもらうところを、それを勧めずに別のトレーニングにお金をかけるべきとアドバイスしたり。
結果としてお客様からはすごく好評をいただいて、けっこう人気だったんですよ僕。でも、店の売上を度外視してたので、今度は上司からクレーム(笑)。
お客様のためにやっているのに、身内から文句を言われるならもういいやってスパッと辞めちゃいました。

――潔いですね(笑)。

上司と反りが合わないだけじゃなくて給料も安かったし、いい機会だなと。
その後は、風俗業界へ転職を。それが今の『グループアージュ』です。

――なぜ風俗業界へ?

やはり“高収入”です。どうせ働くならそれに見合った給料が欲しいじゃないですか。
はじめは千葉にあるグループ店に配属されて、そのときは接客や部屋の清掃、ホームページの更新、一通りのことはこなしてましたね。
ジムトレーナー時代に接客の心得は叩き込まれたので、それはこの業界でも活かせたかな。お客様とも、女の子とも。
ただ僕、一度このグループを辞めちゃっているんですよ(笑)。

――それはなぜ?

先輩とささいなケンカをした勢いで(笑)。今考えれば、なんでそんなことでって思いますよ。
で、そこからまたフリーターに逆戻りしちゃったんで、もういっそ海外でも行こうかなと。で、そのために英語を学び始めたら、それがまさか仕事に活きるとは思わなかったですね。

“みんなで助け合って築き上げていく”。これまで学んだ全てを胸に、夜の世界のプロとしての道を歩み始める

――仕事に活きたとは?

外国人客専門の風俗店のオープニングスタッフを任されまして。当時、グループでお世話になっていた方に「店を立ち上げるから、もう一度スタッフやらないか」って誘ってもらったのがきっかけ。今思えば、本当に面白い店でしたね。
女の子と僕以外、スタッフもお客様もほぼ外国人で、ずっと外国語が飛び交ってて。みんな陽気で店の雰囲気もいいし、つたない英語でもノリとテンションで意外とどうにかなっちゃうんですよ(笑)。

――外国人客専門とは、なかなかないお店ですよね。

まあ珍しいかもしれませんね。需要はあったのでかなり繁盛して、グループの売上記録を叩き出す月もあったくらい。
さらにオリンピックも決まって、外国人観光客が日本にたくさんくるぞって大盛り上がりしてたんですが、ご存知の通りコロナがまん延してしまって……。1年経っても先は見えないし、けっきょくそのまま閉店まで追い込まれてしまいましたね。

――結果が出ていただけに残念。

でも、その功績を買われてなのか「新店の立ち上げを手伝ってくれないか」とまた声をかけてもらって。
それがこの『THE MUSE』なのですが、今度はコロナ禍でも失敗したくないという思いもあって、かなり時間をかけて準備をしてきました。今もまだまだ試行錯誤している段階ですけど。

――役職は一般スタッフとお聞きしましたが、店の立ち上げから携わってますよね?

確かにそうですが、『THE MUSE』は本当に立ち上げたばかり。だからこそ、誰が上とか下とかではなくみんなで助け合うし、みんなでつくり上げる。一方的に指示を出すのではなく、双方向に意見を言い合うというスタンスなので、僕もみんなと一緒の一般スタッフなんです。
これから入ってくれる方とも、一緒に意見を出し合って、一緒に店を盛り上げていきたいですね。

――最後に、今後の目標を教えてください。

たくさんありますが、まずはもちろん『THE MUSE』を日本一の店にすることですね。“やるならとことん”が僕の信条なので。まあ、何度も転職しちゃってるんですけどね(笑)。
とにかく今は、この世界でのプロとしての道を歩んでいけたらと思っています。
写真・記事:メンズバニラ編集部

店舗スタッフ

加山さん 27

年収500万円以上

勤続年数56ヶ月

高校卒業と同時に上京し、プロ格闘家として歩み出すも怪我で断念。工場勤務やジムトレーナーなど、さまざまな職を転々としたあと、高収入に惹かれ『グループアージュ』へ入社する。
吉原で外国人専門の風俗店のスタッフとして、グループ上位の売上を記録。その功績を買われ『THE MUSE』の立ち上げから携わり、日本一の店を目指して日々奮闘している。

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  • ガゾリン代
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店長・幹部候補
職位 店長
年齢 35歳
勤続期間 52ヶ月
  • 合計
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  • 基本給
    325,000
  • 役職手当
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  • 子ども手当
    10,000
  • 住宅手当
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