独占インタビュー！しゃんぜりぜ（A GROUP）｜風俗男性求人・バイト【メンズバニラ】

――ご出身は？

神奈川県です。IT系の専門学校を卒業後、都内の風俗店に就職したのをきっかけに東京へ引っ越しました。

――そこからずっと風俗業界に？

ええ。20歳のころから数えて、かれこれもう12年いますが、『しゃんぜりぜ』でようやく腰を据えられたかな。今までは長くて3年、短いところだと1カ月弱でギブアップしていて、キャリアらしいキャリアはほとんど積めていないんですよね。

――差し支えなければ、理由を教えてください。

すみません、大した理由はないです（笑）。体育会系っぽいノリが合わなかったとか、店が狭くて窮屈だったとか、そんな感じ。思えば僕は昔から「あれを叶えたい」と野望に燃えることも、確固たる信念もなかった。専門学校へ進学したのだって、本気で勉強がしたかったわけじゃない。WordやExcelといったパソコン関係はもちろん、簿記や秘書なんかの就職に有利な資格が取れるって聞いたので、とりあえず入っておけばなんとかなるだろう……なんて浅い考えからでした。

――IT業界へ進もうとは考えなかった？

IT業界どころか、そんな軽い気持ちで入ったもんだから、就職活動自体を全然真面目にやっていませんでしたね。なんとなく興味があったのと、「誰でも簡単に受かりそうだ」って偏見から1社だけパチンコ屋に応募しましたけど。予想は大きくハズレて筆記試験はボロボロ、ろくに下調べもしなかったせいで面接ではまともに受け答えもできず不採用に。風俗店に勤めることを決めなかったら、今でもやりたいことが見つからずぷらぷらしていたかもしれません。

――なぜ風俗店に勤めようと？

これも本当に大した理由じゃないんですが、当時付き合っていた彼女に振られて、寂しさを埋めるために遊びに行ったのがきっかけです。女の子に話を聞いてもらったことで少なからず救われた部分があったので、逆にサポートする側へ回ってみたら面白そうだなと思ったんですよね。
で、大きい会社のほうが安心なのかなと、またまた浅い考えで（笑）。店舗型ヘルスを経営する大手グループへ入社しました。

――働いてみていかがでしたか？

親切な先輩に出会えたおかげで、風俗店員としての基礎はあらかた学べたと思います。ただ、その会社の方針は「役職者以外は女の子と喋らなくていい」というもの。サポート側へ回りたいという希望は叶えられず、収入を増やさないといけなくなったのもあって、3年で転職を決めましたね。

――収入を増やさないといけなくなった、というのは？

単純に、借金ができたんです（笑）。額は150万円ぐらいだったかな。先輩からパチンコを教わったら思いのほかのめり込んでしまって……。
で、「激務だけど稼げる」と噂に聞いていた新宿のソープランドへ。実際に稼げたし、借金も半年ちょっとで返せたけれど、休みが月に一度あるかどうかって環境に耐えきれずに退職。そのあとはさっき話したように、なんてことない理由で風俗店を転々としていました。29歳で『しゃんぜりぜ』の系列店……『ニューヨークニューヨーク』に入社するまで、全部あわせて8社くらいは経験したんじゃないかと。

――なかなか多いですね。

でしょう（笑）。ただそのぶん色々な店を知っているので、“安定性”って面だったら過去に働いた中でうちが一番いいと、胸を張って言えます。安定していることの重要さは、前職で痛いほど学びましたし。

――詳しくお聞かせください。

当時はちょうどコロナ禍の真っただ中でして。売上低迷の影響で、スタッフを一斉にリストラすることになったんですよ。転職ばかりで経験が浅く、加えて「偉くなれば責任も増えるし、平社員で気楽に働けばいいや」なんて考えだった僕は真っ先に切られてしまい……。
そこからは考えを改め、店選びも真剣に行いました。「次に働くところは何よりも安定性を大事にしよう」と、『メンズバニラ』で条件を「週休二日制」「社会保険あり」に絞ってくまなく探した結果、見つけたのが『ニューヨークニューヨーク』だった。「創業50年以上」を宣伝文句に掲げていたので、安定性はじゅうぶんだと思ってすぐに応募しましたよ。正直、一度も聞いたことがない名前だったので半信半疑な気持ちもありましたが……（笑）。

――入社後の印象は？

さすが老舗だけあって、昔から通ってくださる常連のお客様が多いですね。あと労働環境がいいせいか、先輩社員は10年以上勤めている方ばかり。週休二日に加えて、夏季休暇や冬季休暇などをあわせると年間120日は休めて、休憩も1時間きっちり取れる。もちろんすべての風俗店がそうではないでしょうが、少なくとも僕が経験した店は「昼食だけサッと食べて仕事に戻る」ところばかりだったので、入社当初は「ありえない」と驚きました。
……ただ、あえて悪いところも挙げていいですか？ さすが老舗だけあって、“超・アナログ”。入社当初は「ありえない」と驚きました。

――求人インタビューですが大丈夫？（笑）

この話には続きがあるので、ちょっと待ってください（笑）。確かにかつてはウェブ広告にまったく力を入れず、予定管理も紙で行っていました。が、ちょうど僕が『しゃんぜりぜ』に異動した1年半ほど前から、会社全体で改革を始めたんです。昔ながらの根強いファンがいることは間違いなく強みだけれど、それだけではどうしてもいつか限界がくる。お客様の平均年齢が上がって、このままでは先細りになってしまうだけなので、新規層を獲得するためにもやり方をガラリと変えようと。

――効果は現れていますか？

上々ですよ。徐々にではあるものの、新規のお客様も増えつつある。今まで積み上げた歴史を大切にしながら新しい風を取り入れられれば、うちはもっと成長していける。50年営業しているのに言うのもなんですが、僕はまだまだ『しゃんぜりぜ』を“発展途上”だと思っています。
だからこれを読んで、一緒に会社を育てていける方に来ていただけたら本当にうれしいですね。

――求める人材は？

まず一番に、協調性があること。今『しゃんぜりぜ』は過渡期にあるため、意見を出していただくのは大歓迎。僕も毎日新しいことに挑戦しています。ただ、「このやり方じゃないと認めません」とか「今までの店の方針を貫きたい」とか、みんなの和を乱してしまうような方はちょっとごめんなさい。合うやり方、合わないやり方は本当に店によってそれぞれなので。って、僕が言うと説得力があるでしょう？（笑）

――（笑）。経験の有無は問わない？

まったく。そりゃ仕事ができるに越したことはありませんが、わからないことは何度聞いてもらっても大丈夫。「平社員でお気楽に」なんて考えをやめ、本腰入れてがんばったおかげか、僕も今ではマネージャー……店長の次のポジションにまで成長できたし、少しは頼れるんじゃないかと。

――最後に、今後の目標をお願いします。

コロナ禍は落ち着いたといえど、物価の高騰やら何やらでまだまだ不安の多い世の中です。だから、みんなで協力しながら『しゃんぜりぜ』をどんどん発展させて、今よりも収入を伸ばしていけたらいいかな。もちろん、そのために休憩時間や休日をおろそかにするのはナシで（笑）。
安定した稼ぎがあって、プライベートの時間も大切にできて……なんて、どっちもあるからこそ、この仕事を長く続けていけると思いますから。