風俗店で働いていると「ちょっとこのお客さん対応が難しいな……」なんて方に遭遇したことがあるのではないでしょうか。
気持ちよく働くためにも、NG客について把握しておくことは大切です。
「そもそも風俗におけるNG客の定義とは？」
「NG客が来店した時の正しい対処法は？」
「お店ではNG客についてどのように管理・共有すべき？」
当記事ではこのような、風俗店で働く男性スタッフが抱いている疑問にお答えしていきます。
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風俗のNG客とは？該当する特徴と対処法6選
「ルールを守らないお客さん」はどの風俗店でもNG客になるケースが多いです。
具体的にどういった行動をするとNG客になるのか、詳しく説明していきます。
NG客1：キャストへ本番行為を強要する（本番強要）
本番強要とは、風俗店でキャストに対して性交渉（本番行為）を強要することです。
日本には売春防止法が存在し、風俗での本番行為は違法となります。
本番強要が行われた場合、お客さんをNG客として管理するだけでなく、以下のような事態に発展する可能性が高いです。
・身分証を回収して家族や職場に連絡する
・状況次第で警察に通報する
【お店側の対処法】
それでもしつこく要求してくる場合は、すぐにスタッフを呼ぶように伝えてください。
スタッフはキャストがいる現場へすぐに向かい、その場でプレイを中断させます。
その際に、キャストの精神面のケアや身の安全を確保するのも忘れずに。
参考：ベリーベスト法律事務所「風俗で本番強要をしたら罪に問われる？ 逮捕された場合の対処方法」
NG客2：盗撮行為やキャストの財布からお金を盗る
風俗であっても、身体や下着を撮影するといった「盗撮」はNG行為。そしてキャストの所持品やお金を盗む「窃盗」は当然NGです。
各都道府県で「迷惑防止条例」という痴漢や盗撮等を取り締まる条例が存在し、この条例の中に盗撮に関する規定があります。
（前略）
(２) 次のいずれかに掲げる場所又は乗物における人の通常衣服で隠されている下着又は身体を、写真機その他の機器を用いて撮影し、又は撮影する目的で写真機その他の機器を差し向け、若しくは設置すること。
イ 住居、便所、浴場、更衣室その他人が通常衣服の全部又は一部を着けない状態でいるような場所
ロ 公共の場所、公共の乗物、学校、事務所、タクシーその他不特定又は多数の者が利用し、又は出入りする場所又は乗物（イに該当するものを除く。）引用：東京都迷惑防止条例「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例」
※条例に記載されている文言は各都道府県により多少異なる
また、風俗での盗撮は場合によっては逮捕される可能性があります。
実際に、風俗で盗撮をしたお客さんの逮捕事例を見てみましょう。
・風俗店にて会社員が盗撮をした後、盗撮に使用した小型カメラを破壊し、スタッフに取り押さえられたすえ現行犯逮捕（2023年3月 北海道）
・ホテル内で女性キャストの裸体を盗撮した動画が客のスマホから見つかり逮捕（2021年 新潟県）参考｜全国対応！風俗業界に強い顧問弁護士
【お店側の対処法】
プレイ前に盗撮を発見した場合は、「ちょっと忘れ物があってお店に連絡しますね！」などと言って、キャストからはあくまでも自然にお店へ連絡してもらうのが安全です。
連絡を受けたスタッフは、盗撮に使用したカメラやスマートフォン等の証拠品を回収してください。
警察へ相談する際に、「盗撮した証拠」がないと逮捕まで至らないケースがあります。
盗撮がバレた……と思った時点でお客さんが盗撮データを削除して、証拠隠滅する可能性もあるので注意しましょう。
NG客3：連絡先や店外デートの誘いがしつこい
キャストが個人的にNG指定するお客さんの代表例が、「お店を通さずにプライベートで会おうとしてくるNG客」です。
ホームページの禁止事項に「個人的なお誘い、店外デートNG」と記載しているお店もあります。
また、注意してもしつこく連絡先を聞いてきたり、デートに誘ってきたりするお客さんは出禁の対象となることが多いです。
【お店側の対処法】
「お店側からそういうのは禁止されていて……」とお店のルールであることを伝えてもらうのもひとつの手です。
また、キャストから、お客さんにしつこくされている旨の相談を受けたらその都度記録を取り、場合によってはスタッフ側からもお客さんに注意しましょう。
その際に、同じことを繰り返すと出禁の可能性がある旨も伝えてください。
NG客4：乱暴で危険なプレイを強要する
身体的に負担の大きい乱暴なプレイや、オプションにないプレイを強要してくるお客さんは、キャストからNG指定されがちです。
過激なプレイはケガをする可能性もあるため、キャスト・スタッフともに細心の注意が必要です。
【お店側の対処法】
この時、お客さんを不快にさせない断り方をするのがコツです。
例えば、AVを真似してガシマン（ガシガシと乱暴に手マンをする行為）をしてくるお客さんに対しては、「優しく触ってくれた方が気持ちいいな……」とプレイ方法を誘導させます。
適切な対処法をキャストに教えてあげるのも、スタッフの重要な役割です。
また、プレイを超えてキャストを殴る・蹴るなどの暴力を振るってくるNG客は警察へ通報し、出禁にしましょう。
NG客5：誰がみても分かるぐらい泥酔している
コミュニケーションをとれないほどの泥酔客はトラブルにも発展しやすいのでNGにした方が良いでしょう。
泥酔とは主に以下のような状態を指します。
・真っすぐ歩けない
・1人で立てない
・今にも吐きそうな状態
泥酔客へのサービス提供は危険も多く潜んでいます。
例えばシャワーを浴びている際に転んでケガをしてしまったり、嘔吐してホテルを汚してしまったり……。
また、泥酔客を受け入れたものの、キャストが到着するまでの間に寝てしまいキャンセル料が発生したのにお支払いしてくれない……なんてトラブルにも発展しかねません。
泥酔客への対応はキャストもスタッフも疲弊してしまうので、受け入れる前にお客さんが正常な状態かを確認しておきましょう。
【お店側の対処法】
特に深夜や祝日前は、泥酔したお客さんが来店しやすいです。
泥酔していると態度が大きくなりやすく、キャストに対して酷いことを言ったり、乱暴になったりしやすいため、スタッフがしっかりとブロックしてください。
NG客6：清潔感がない・プレイ前のシャワーを拒否する
「異臭を放っている」「汚れた服を着ている」といった誰が見ても清潔感が欠如しているお客さんが来店した場合は、NG客として受付を拒否しましょう。
清潔感のないお客さんへサービスを提供するのは、キャストのモチベーションが下がるだけでなく、衛生的な問題もあります。
また、見た目は清潔感があっても、プレイ前のシャワーを拒否するお客さんは性病の疑いがあるので要注意。
シャワータイムはキャストがお客さんの皮膚症状をチェックする時間でもあり、性病の感染リスクを下げるためにも必須です。
引用：まめクリニック – 性感染症（性病）の症状とは？特徴を症状別に解説
万が一キャストがお客さんから性病をもらってしまうと、キャストが心身ともにダメージを受けるだけでなく店舗の売上にも大きく影響してしまいます。
【お店側の対処法】
それでもシャワーを拒否するようなら、プレイを断るよう徹底してください。
また、性病予防として、キャスト・お客さん両方に「うがい・歯磨き」をしてもらうとより効果的です。
プレイ前のルールとして定めておくと良いでしょう。
NG客がお店を利用しにきたときの断り方
NG客が来店、あるいはNG客から電話やネット予約の連絡が入った時に備えて、ここでは断り方をいくつかご紹介します。
いきなり厳しい言葉を投げかけると相手を逆上させてしまう可能性があるため、まずは穏便にお断りしましょう。
・本日は予約が埋まっています
・接客できる女の子がいません
・〇〇ちゃんは予約が埋まっています（キャストNGの場合）
それでも食い下がってくる場合は、
「お客様は〇〇といった理由で当店のご利用にふさわしくないため、ご案内できません」
というように、NGな理由と一緒にきっぱりと伝えることも大切です。
落ち着いて対応するためにもぜひ参考にしてください。
お店でNG客を管理する方法
スタッフ・キャストともに気持ちよく働くには、お店でNG客を管理することが大切です。
NG客の中には、一度の注意だけでは理解してもらえず何度も来店してくる人がいます。
再び来店した時にしっかりと対応できるように、NG客の情報をまとめてリスト化しておきましょう。
どのスタッフが受付を担当しても困らないように、リストは必ず全スタッフに共有してください。
また、スタッフ間だけでなくキャストとの連携も大切です。
お客さんが本番強要や盗撮をしようとするNG客だった場合、すぐにスタッフへ連絡するよう対応方法を日頃から共有しておきましょう。
NG客の対処法を上手に活用！信頼される風俗スタッフを目指そう！
風俗におけるNG客の特徴や対処法について、ご理解いただけたでしょうか。
本番強要や盗撮などプレイに問題のあるお客さんだけでなく、あまりにも清潔感がなかったり、泥酔していたり、外見で判断できるNG客もいます。
お店にふさわしくないNG客が来店したときは穏便にお断りをし、それでもしつこいようでしたら「ご案内できません」ときっぱり伝えましょう。
また、キャストの教育もスタッフの大切な仕事です。
受付の段階でスタッフがNG客を見抜ければよいのですが、プレイにNG行為のある場合はキャストが対応することになります。
お客さんの言いなりになってしまわないように、NG客に出くわした時の対応方法を日頃からキャストへしっかりと指導し、信頼される風俗スタッフを目指しましょう。
