どんな仕事にも転職や退職のタイミングがあるように、風俗店のキャストにもいずれ卒業するときがきます。
卒業の理由はさまざまですが「体力的に厳しくなってきた」「ほかの業界に興味が出てきた」などと考える方も多いのではないでしょうか。
そんなキャストの転職先としておすすめしたいのが、キャストとしての経験を活かせる仕事です。
当記事では、風俗店で経験を積んだキャストならではのセカンドキャリアをご紹介しますので、キャストからの卒業を考えている方はぜひご活用ください。
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辞めたくても辞められない?風俗嬢を卒業できない理由
「キャストを卒業して次の仕事をはじめたい」と考えても、なかなかキャストを辞められないというケースがあります。
長い間キャストとして働いていた方のなかには、自分にどんな仕事ができるのか分からなくて不安という方もいるかもしれません。
また、生活リズムの違いや収入の面で、変化が起こることに戸惑ってしまうこともよくある話です。
そこでまずは、キャストが卒業を考える際にありがちな悩みをいくつかご紹介します。
生活レベルを下げられない
職種によっては、夜職の収入と昼職の収入に倍以上の差がある場合があります。
今はキャストとしての収入があるからこそ、満足できる生活を送っている方もいるのではないでしょうか。
中小企業で働いた場合、女性会社員の給与は25万7千円程度(※)なので、収入が下がると今の生活を維持することが難しくなってしまうおそれから、卒業に踏ん切りがつかない方もいます。
まずは自分の金銭感覚や、生活レベルを見直してみましょう。
ひと月に最低限必要なお金を計算して、どれくらいの収入があれば問題ないのかを再確認するのもおすすめです。
(※)参照:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査の概況_(4) 企業規模別にみた賃金」(参照2024.04.22)
昼型の生活に戻せない
キャストとして働いていると、どうしても夜型の生活になってしまいがちです。
風俗店では昼間より夜のほうが来客数も多いため、午後や夕方から出勤するという方も多いのではないでしょうか。
一般企業では、面接は就業時間中に行われることが多く、一次面接、二次面接と複数回行われることもあるため、昼間の予定を調整する必要があります。
そのため、キャストを続けながら転職活動をするのは難しいと感じる方も多いようです。
また、一般企業に転職して、朝型、昼型の生活を続けていくことに不安を感じる方もいます。
今すぐに生活を180度変えるのは、身体的にも精神的にも負担が大きいことですので、まずはいつもより早く起きて太陽の光を浴びるなどし、徐々に身体を慣らしていきましょう。
卒業後に就職できるか不安
風俗店のなかには、キャストの勤怠に関してあまりうるさく言わないお店もあります。
完全自由出勤や当日欠勤OKなど、自由のきく職場で長年働いていると、昼職の固定勤務が合わないと感じてしまう方もいるようです。
また、昼職では始業時間が決められていたり、残業があったりすることもあるため、自由にできる時間が減ってしまう可能性もあります。
昼職は8時間労働の9時間拘束というところが多いため、拘束時間が長くて辛いと感じる方もいるでしょう。
さらに、興味があって入った業界でも実際の仕事が思っていた内容と違うということは、キャストの転職以外でも起こりうることです。
長く働ける仕事を見つけるためには、自分の得意なことやキャストとしての経験が活かせるところを探してみてください。
風俗嬢の経験を活かせるセカンドキャリア5選
キャストのセカンドキャリアとしてオススメしたいのが、キャストとしての経験を活かせる仕事です。
今までに培ってきた接客技術やコミュニケーション能力を積極的に活かしていきましょう。
昼職への転職は難しいと考えている方でも、セカンドキャリアで輝ける道があるかもしれません。
風俗店の内勤スタッフ
キャストを卒業したあとに、お店の内勤スタッフとして働くという方法があります。
内勤スタッフというと男性のイメージがあるかもしれませんが、最近では女性を採用するお店も多いです。
元キャストであれば、現役キャストと同じ目線で話ができたり的確なアドバイスができたりします。
また、新人キャストのケアをしたり、男性スタッフに言えないことも相談できたりするので、お店からの需要も高めです。
風俗業界は実力主義の世界ですので、結果を出せば今以上の高収入も夢ではありません。
そして、内勤スタッフとしての経験を積むことで、店長としてお店をオープンすることも可能です。
少しでも「おもしろそう」「やってみたい」と思った方は、女性の内勤スタッフ募集がある求人を探してみてくださいね。
風俗の講習員
キャストの経験を活かし、風俗の講習員として働く方法もあります。
風俗の講習員は新人キャストに対して、挨拶の仕方から接客方法、プレイの流れやクレーム対応などについてレクチャーします。
これまで実際に行ってきた自身の経験を活かせるため、元キャストにとって取り組みやすい仕事内容といえるでしょう。
ひと昔前ですと、男性スタッフが新人キャストへ実技講習を行うこともありましたが、最近は男性スタッフから講習を受けたくないという女性も多く、女性の講習員は重宝されています。
また、講習員はキャストと同様に働き方を選択できる場合が多いので、家庭や子育てなどと両立することも可能です。
送迎ドライバー
キャストをお客さんの待つホテルや自宅に送迎したり、勤務を終えたキャストを自宅や最寄り駅周辺に送迎したりするのが、送迎ドライバーの仕事です。
キャストと車内で2人きりになる機会が多い送迎ドライバーは、車内でのなにげない会話からキャストの悩みを聞いたり、相談に乗ったりすることがあります。
送迎ドライバーはキャストのメンター的な役割も担(にな)うため、キャストの経験を活かしやすい仕事といえるでしょう。
また、送迎ドライバーはシフト制が多く、働く曜日や時間を選べることから、副業として働けるというメリットもあります。
風俗ライター
キャストとしての知識や経験を活かして、風俗ライターになるという方法もあります。
風俗ライターとは、風俗店やキャストにまつわるあれこれを紹介したり、経験者だからこそ知りえる情報を文章にまとめたりする仕事です。
風俗店でのさまざまな経験がある元キャストであれば、ほかの記事にはない説得力や独自性をもたせることもできるでしょう。
文章を書くことが好きな方や、情報を発信するのが好きな方にとっては楽しんでできる仕事といえます。
キャバクラやスナックのキャスト
キャストを卒業して昼職に転職しても、「勤務時間が長い」「給料が安い」などの理由から再びナイトワークの世界に戻ってくる人も多いです。
夜の世界に戻ったとしても、風俗店だけが選択肢ではありませんので、他ジャンルのナイトワークで働くことも視野に入れるとよいでしょう。
キャバクラのキャストであれば、お酒が好きな方や話を聞くのが上手な方にうってつけといえます。
また、スナックのキャストであれば、50代や60代でも活躍できるため、年齢を理由にキャストを卒業した方でもセカンドキャリアを築きやすいというメリットがあります。
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風俗キャストからの転身!内勤として輝くセカンドキャリアの築き方
風俗嬢を卒業する前にやるべきこと4つ
ここからは、キャストを卒業して次のステップに進むと決めたときにやっておいたほうがよいことを、4つご紹介します。
どんな仕事をはじめる場合でも役に立つ内容ですので、ぜひ参考にしてください。
金銭感覚を見直しておく
一般的な昼職に転職した場合、キャストほどの収入は見込めません。
また、風俗店では給料が日払いで支払われることも多いですが、昼職では毎月決まった日に給料が振り込まれます。
まずは、現在もらっている給料の半分以下の収入で1ヶ月暮らすには、何を削ればよいか考えてみてください。
家賃や光熱費、食費、美容費や被服費とお金の使い道はさまざまですが、収入が限られているのであれば優先順位を決めておくと出費を抑えやすくなります。
キャスト卒業後の生活が心配という方は、3か月ほどは無収入でも生活していけるくらいの貯金をしておくと安心です。
キャストを卒業するまでに金銭感覚を見直しておかないと、すぐに貯金がなくなってしまい夜職に逆戻りという事態にもなりかねません。
まずは、日々どのくらいお金を使っているかを把握することが大切です。
せっかく卒業を決めたのなら、出戻りはしないつもりで少しずつ金銭感覚を見直していきましょう。
生活のリズムを朝型に整えておく
キャストを卒業し昼職をはじめるのであれば、生活リズムを朝型に整えておくことがとても重要です。
一般企業の多くは朝9時前後に始業して、夕方18時から夜20時頃に仕事が終わります。
夜型の生活リズムを引きずったままだと、遅刻や欠勤が多くなってしまったり体調を崩してしまったりするかもしれません。
遅刻や欠勤が続くと信用を失ってしまい、最悪の場合解雇されることも考えられます。
そうならないためにも、卒業前から昼夜逆転生活を控えて、午前中から活動するようにしてみてください。
パソコンの基本的なスキルを身につけておく
業種にもよりますが、昼職ではパソコンを使う機会が多いです。
キャストを卒業する前にパソコンの基本操作や用語を覚えておくと、スムーズに業務をこなせるようになるでしょう。
パソコンスクールなど専門の学校に通う方法もありますが、基本操作や用語であればネットで検索をして学ぶのも一つの方法です。
空き時間に役立ちそうなサイトを見ておくだけでも、パソコンの基本的な知識を得ることができますよ。
風俗店の内勤スタッフの仕事内容も、キャストの勤怠管理やホームページの更新など、パソコンで行う業務がほとんどです。
パソコンにまったく触れたことがないという方は、キーボードの配置や簡単なショートカットキーから覚えていきましょう。
卒業後のキャリアプランを考えておく
キャストを卒業するにあたって大切なのが、卒業後のキャリアプランを考えておくことです。
早く卒業したいからといってとりあえず昼職に転職しても、仕事内容や待遇が自身の希望に合わなければ、昼職を辞める原因になってしまいます。
そうならないためにも、「どんな仕事をしてみたいか」「自分の能力を活かすことができそうか」「仕事における優先順位は何か」など、働いている自分をイメージして細かく将来設計を考えておきましょう。
明確なキャリアプランを持っていれば、目的のために乗り越えられることも多いはずです。
円満に風俗嬢を卒業する方法
キャリアプランをしっかり立てて準備が整ったら、お店に卒業する意志を伝えます。
辞めることを伝えないまま辞める、いわゆる「バックレ」は絶対にしないでください。
キャストが急に音信不通になった場合、お店側は出勤を控えているのか辞めてしまったのかの判断ができません。
また、何も言わずにお店を辞めてしまうと、ホームページに名前や写真が残り続けたり、違約金を請求されたりすることもあります。
円満に退職するためにもきちんと卒業することを伝えて、必要な手続きを行うようにしましょう。
辞める理由をきちんと伝える
卒業を決めたら、お店に辞める理由を伝えるシミュレーションをしておくと安心です。
引き止められることも想定して、納得してもらえる理由を考えておきましょう。
興味がある業界に転職したい、ということであれば、きちんとその気持ちを伝えましょう。
やってみたい仕事に新たにチャレンジするということであれば、引き止められることはないでしょう。
・目標を達成したので卒業する
目標としていた金額の貯金が貯まった、奨学金の返済が終わったなど、目標としていたことが達成できたことを伝えれば、風俗の仕事をする理由がないため納得してもらえるケースが多いです。
・家庭の事情から卒業する
「家族に風俗の仕事がバレて怒られた」「学業との両立が難しい」「遠方に引っ越すことになった」といった理由は、お店も引き止めにくいため了承してくれる可能性が高いです。
退店する日を決めておく
一般的に、退職する1か月前にはその意思を伝えておくのがマナーとされています。
ただし、ナイトワークの場合は辞めることを早く伝えると、シフトから外されたり引き止められたりすることがあるようです。
そのため風俗店の場合は、2週間前から数日前までに伝えておくとよいとされています。
2週間も働きたくない方や、引き止めに合うのが不安な方は、自分でシフトを管理して退店日を決めるとよいでしょう。
「〇日で辞めます」とハッキリ伝えることで、その後の手続きの話もしやすくなります。
なかなかお店に言い出せないという方は、電話で話したりメールで伝えたりする方法がおすすめです。
お金の問題があれば清算しておく
お店に借金があるという方は、早めに清算しておきましょう。
理想は退店日までに全て完済しておくことですが、難しい場合は「返済計画」として書面などを提出し、事前にきちんと相談しておくことが大切です。
また、待機場所やロッカーなどに私物を置いている方は、忘れずに持ち帰るようにしてください。
そして、お店のホームページやパネルに掲載されている宣材写真、プロフや写メ日記、個人情報などについても、卒業後に削除してもらうよう依頼しておきましょう。
風俗嬢のキャリアが活かせる!内勤スタッフとして活躍しよう
キャストを卒業するタイミングは人それぞれですが、きちんと準備をして後悔のないものにしましょう。
いきなり昼職に転職するのが不安な方は、風俗店の内勤スタッフとして働くなど、これまでの経験を活かせる仕事から再スタートするのもおすすめです。
ナイトワークに関係する仕事であれば、キャスト時代の経験から得たスキルを活かすことができますよ。
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