繫華街を歩いているときなど、風俗店のキャッチに声を掛けられた経験がある男性も多いのではないでしょうか?
そして、風俗店のスタッフとして働くことを考えている方のなかには、「自分もキャッチをやることになるのか?」と不安に思っている方がいるかもしれません。
まず知っておいていただきたいのが、キャッチは法律に違反する行為だということです。
当記事では、キャッチの意味ややってはいけない理由、キャッチをさせるダメな風俗店の見分け方をわかりやすく説明します。
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キャッチとは?呼び込みとの違いも解説
キャッチとは、道行く人の中から相手を定め、お店へ来るようにしつこく声をかける行為のことであり、これは違法行為となります。
「ちょうど半額キャンペーン中なんですよ」などの甘い誘いに乗ってお店で遊ぶと、実はぼったくり店だったという事例が日本各地で発生し、大阪市や新宿区などの自治体で問題視されていました。
ちなみに特定の人に声をかけてお店へ連れ込む「客引き」は、キャッチの別称で同じ意味になります。
一方、「呼び込み」はお店の前に立って不特定多数の人に声をかける行為です。
道行く人に対してお店の宣伝をしたり、クーポンを配ったりする行為は違法行為には当てはまりません。
ただし、呼び込みであっても特定の相手にだけしつこく声をかけたり、目の前に立って道をふさいだりしてしまうと、キャッチだと判断されることがあります。
キャッチと呼び込みの違いは、特定の相手に絞って声をかける点と、強引にお店へ連れ込もうとする点です。
明らかにお店を利用する意思がない方に対して、しつこくお店へ誘う行為は違法行為にあたるということを覚えておきましょう。
キャッチをやってはいけない理由
キャッチはお店を利用する気がない人にとって非常に迷惑な行為です。
また、違法行為を行ったとして逮捕されたケースもあるため、風俗店のスタッフになった際もキャッチはしないでください。
ここでは、キャッチをやってはいけない理由について詳しく解説していきます。
違法行為だから
キャッチをすると「風営法」に違反することになります。
風営法とは「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」の略称で、性風俗店を運営するうえで遵守すべき法律です。(※1)
風俗営業をしているお店では、風営法の第22条により道路などの公共の場所で立ちふさがったり、つきまとったりする行為は禁止されています。
また、自治体によってはキャッチを規制する条例を定めている場合もあるため、働きたいエリアの条例を事前に確認しておくとよいでしょう。
東京都は「東京都迷惑防止条例」として、以下の行為を禁止しています。(※2)
・所持品を取り上げる
・人の身体または衣服を掴む
・人の性器を触る、もしくは自分の性器を触らせる
・異性が性的好奇心をそそるような格好で身体に触れて客引きをする
東京都迷惑防止条例に違反した場合は、6ヶ月以下の懲役か50万円以下の罰金が科せられます。
客引き行為を行い風営法に違反した場合は、6ヶ月以下の懲役か100万円以下の罰金、またはその両方が科せられることがあるため、キャッチはしないようにしてください。
(※1)参照:e-gov法律検索「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」(参照2024.04.30)
(※2)参照:東京都「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例」(参照2024.04.30)
営業努力をしなくなるから
そもそもキャッチは違法行為ですが、強引にでもお客さんを呼べれば利益を出すことは可能です。
しかし、キャッチの集客だけに頼ってしまうと、本来重視すべきである接客などのサービスに力を入れなくなることも考えられます。
強引にお店へ誘導した男性がリピーターになる確率は低く、継続的に利益をあげるためキャッチをし続ける、という悪循環になっていくかもしれません。
一般的な風俗店では新規客やリピーターを増やすために、割引キャンペーンをおこなったりSNSを活用したりと、さまざまな営業努力をしています。
営業努力をしない風俗店は接客レベルやサービスのクオリティが下がっていく傾向にあるため、キャッチだけに頼っているところは長く営業することが難しくなるでしょう。
ダメな風俗店を見分けるポイント5つ
令和3年度のデータですが、全国で店舗型風俗店は3万2000軒あります。
この件数はきちんと届け出をして許可を得た風俗店の数であり、なかには無許可で営業している違法風俗店があるかもしれません。
そして、そのような違法風俗店ではスタッフにキャッチをさせている可能性が高いです。
キャッチをさせるような風俗店で働かないように、ダメな風俗店を見分けるためのポイントをわかりやすく説明します。
・お店のホームページがあるか
・料金体系が明示されているか
・本番行為をさせていないか
・18歳未満の未成年が働いていないか
気になる求人が見つかったら、上記のポイントを中心に必ず下調べをしてから応募してください。
それぞれ詳しく解説していきます。
(※)参照3:警察庁「令和3年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について」(参照2024.04.30)
営業許可証があるか
性的なサービスをおこなう風俗店は、開業する前に公安委員会へ届け出をする必要があります。
届け出をせずに営業している場合は違法となるため、運営を続けていくのは難しいでしょう。
公安委員会からきちんと営業許可を得て運営している場合は、お店の目立つ場所に「営業許可証」が掲示されています。
お店のホームページでも公安委員会営業許可店として「 届出確認書番号」が記載されているので、事前に確認しておきましょう。
さらに、お店が時間外営業をしていないかを確認しておく必要もあります。
ソープやファッションヘルスといった店舗型風俗店の場合、風営法により朝6時〜深夜24時までしか営業することができません。
一方で店舗を持たないデリヘルなどの派遣型風俗店であれば24時間営業できるため、お店の業態と営業時間をきちんと理解しておくことも大切です。
お店のホームページがあるか
一般的な風俗店であれば、集客のためのお店のホームページを持っています。
一方で違法な行為をおこなっている風俗店は、摘発されないようにインターネット上やSNSで情報をほとんど流しません。
そのため、求人で気になるお店が見つかったときは、まずホームページがあるかを確認してください。
ただしホームページがある場合でも、情報を全く更新していない風俗店ではキャッチで集客している可能性があるので、注意が必要です。
料金体系が明示されているか
ホームページやお店の受付に料金が記載されていない場合は、違法な風俗店かもしれません。
一般的な風俗店であれば60分1万4000円のように、プレイ時間と金額が明記されています。
また、優良なお店の場合、プレイ料金以外にも入会金や指名料、延長料金などが細かく明示されていることも多いです。
一方で、キャッチで集客をしているダメな風俗店は、安い料金を提示してお客さんを誘い、オプションで法外な金額を請求するぼったくり店であることも多いようです。
本番行為をさせていないか
風俗店では業種にかかわらず本番行為(挿入)を禁止しています。
性的なサービスを提供するお店であっても、本番行為をすると売春防止法違反(※)になるからです。
違法風俗店ではキャストに本番をするよう上手く誘導したり、強要したりすることがありますが、本番をおこなうと警察に摘発される可能性が高まります。
摘発されれば当然お店は営業停止や営業許可取り消しの対象となってしまいますので、働く風俗店を選ぶときは本番行為をしていないか確認してください。
(※)参照4:e-gov法律検索「売春防止法」(参照2024.04.30)
18歳未満の未成年が働いていないか
18歳未満の未成年をキャストとして接客させる行為は、風営法で禁止されています。
また、児童福祉法(※)で18歳未満は「児童」に定められており、一般的なアルバイトは認められていますが風俗店で働くことはできません。
児童福祉法第34条1項6号では、児童に淫行をさせる行為をもっとも重い罪としています。
風俗店では若いキャストのほうが人気が出やすい傾向にあるため、ダメな風俗店では面接で未成年者だとわかっていながら採用することがありますので、注意が必要です
(※)参照5:e-gov法律検索「児童福祉法」(参照2024.04.30)
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違法風俗とは?見分け方と働いてはいけない理由を解説
「キャッチしてきて」と言われたときの対処法と良いお店の特徴
下調べをせずに働くお店を選んでしまうと、キャッチをさせるようなダメな風俗店で勤めることになるかもしれません。
前述したようにキャッチをおこなうと、逮捕されたり罰金を支払ったりすることになります。
また、違法行為であるキャッチをさせるようなお店では、スタッフをかばってくれる可能性も低いでしょう。
現在キャッチをさせる風俗店で働いている場合は、トラブルに巻き込まれる前にできるだけ早く辞めてください。
あらためて風俗店に転職するときは、以下の特徴を参考にして優良な風俗店を探しましょう。
・サービスの向上に努めている
・キャッチをしていない
・口コミの評価が高い
・リピーターのお客さんが多い
・公式のホームページをこまめに更新している
・複数の店舗を運営している
このほかにも、風俗の情報サイトや求人サイトに紹介されているところであれば、優良店である可能性が高いため安心です。
ダメな風俗店に勤めないように、きちんと情報を確認してから転職しましょう。
キャッチをさせない法令順守店で風俗スタッフとして働こう!
違法行為であるキャッチをおこなうと逮捕されるリスクがあるだけでなく、罰金を科される可能性もあります。
しかし、多くの風俗店はキャッチではなくサービスを向上させることで集客に励んでいるので、安心してください。
優良な風俗店であれば寮や社宅を完備していたり、食事補助があったりと福利厚生も充実しています。
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