キャバクラスタッフは絶対におさえておかなければいけない用語を『あいうえお』順でまとめました。
営業中・接客中で飛び交う用語です。
※随時追記いたします
【あ行】キャバクラ用語|接客・営業で役立つ編
アイス | 飲み物に入れる氷のこと。アイスはお客さんがテーブルに着くときに必ず用意され、溶けてしまう前にスタッフが交換する。お客さんが頼んだお酒によって形が違うことがある。キャバクラでは大量に氷を使用するため、お店には大型の製氷機を置いてあることが多い。 |
アイストング・アイスペール | 「アイストング」は氷を掴むための道具で、氷が滑らないように先端がギザギザしているのが特徴。「アイスペール」は氷を入れておくための容器のこと。キャバクラでは、アイス・アイストング・アイスペールの3つがセットになっていることがほとんど。 |
アフター | 閉店後、キャストがお客さんと店外で会うこと。指名を増やすための営業方法の一つである。時間外の営業になるので時給は発生しないが、食事代や帰りのタクシー代などにかかる費用はお客さんが支払ってくれる。 |
アンダー | 18歳未満のこと。キャバクラでは18歳未満や高校生が働くことは法律で禁止されているため、面接時の年齢確認は厳重に行っている。ちなみに、お客さんとしてキャバクラを利用する際は20歳以上が条件である。 |
痛客 | 「痛い客」の略称。暴言や暴力が酷いお客さんや、お酒を強引にキャストに飲ませるお客さんなど痛客のタイプは様々である。過剰な迷惑行為をするお客さんには退店・出禁といった対応が求められる。 |
色恋営業 | キャストがお客さんと疑似恋愛をして自分に惚れさせ、指名をしてもらえるように仕掛ける営業方法。お金はたくさん使ってもらえるが、トラブルを引き起こすリスクもあるので注意が必要。 |
色恋管理 | スタッフがキャストと恋愛関係になり、自分を好きにさせて仕事を頑張らせる管理方法。「シフトを増やしてほしい」「営業メールをこまめにしてほしい」など、立場を利用してキャストに言うことを聞かせやすくなる。 |
インビ | 「インビテーションカード」の略称。サービス券のことで、店内で配布したりお客さんの自宅へ郵送したりスマホに電子データで送ったりと、配布方法は様々である。 |
裏引き | キャストが店舗を通さずにお客さんに会い、金品を受けとる行為。「闇・直行為」ともいわれる。店舗側は不利益なため禁止していることが多い。ちなみに「同伴」「アフター」は店舗公認の店外デートである。 |
売上スライド制 | キャスト個人の売上によって時給が変動する給与システム。基本的には本指名客による売上が判断材料になり、新規やフリー客は対象外とされている。キャストのやる気が上がるシステムなので採用しているお店も多い。 |
売掛 | お客さんが遊んだ代金を当日に払わず、ツケとして後日清算すること。お客さんが代金を支払わない場合はキャストが代わりに支払うことになる。キャバクラの場合は基本的に売掛を採用していないので、トラブルに発展することはほとんどない。 |
永久指名 | 最初にキャストを指名すると、指名したキャストが辞めるまで変更できないシステムのこと。基本的にキャバクラではほとんど導入されていないが、高級クラブやホストクラブで導入されていることがある。 |
枝 | すでに指名しているキャストがいるお客さんと一緒に来た、連れのお客さんのことを指す言葉。「枝客」と呼んでいるお店もある。お客さんのことを「木」に例えた言い方で、すでにキャストを指名しているお客さんのことは「幹」と呼ぶ。 |
送り | 仕事を終えたキャストを車で自宅まで送り届けること。キャスト数人が一台の車に乗り、順番に送るケースが一般的。専門の送りドライバーを雇っているお店も多い。 |
おしぼり | 主に手を清潔に保つための綿や紙でできた繊維製品。来店したお客さんにキャストから手渡すことが多いが、場合によってはスタッフから渡すこともある。また、キャバクラではおしぼりを三角折りでたたむことが主流になっているが、お店によってルールは異なる。 |
【か行】キャバクラ用語|接客・営業で役立つ編
空名刺 | 読み仮名は「からめいし」。店名と住所のみ記載されている名刺のことで、体験入店や新人のキャストが使用することが多い。キャバクラでは空名刺にキャスト自身が名前を書き、イラストやメッセージを追加してお客さんに手渡している。 |
完全飲み直し制 | 1セット(お店が定めた一定の時間)を過ぎた際、もう一度キャストを指名して時間を延長すること。1セット延長する場合は料金が前払いとなるため、「前払い制」と呼ばれることもある。団体で来たお客さんが個人的にお店で飲みなおす場合も「完全飲み直し制」に該当する。 |
キャスト | キャバクラで働いている女性従業員を指す。主にお店のスタッフが女性を呼ぶときに使用されており、スタッフが「キャバ嬢」と呼ぶことはない。業種によって「ホステス」「コンパニオン」「フロアレディー」「女の子」と呼び方が異なる。 |
クローク | 来店したお客さんの着ているコートやカバンなどを預かる場所のこと。また、その場所を担当しているスタッフのことを「クローク」と呼ぶ場合もある。お店によっては電話対応やお客さんを席に案内する業務もおこなう。 |
源氏名 | お店で働く際にキャストが使用する名前のこと。主に個人情報を守る目的のほか、プライベートと仕事を区別する目的がある。源氏名は下の名前のみや苗字のみなど、お店によって命名する際のルールが決まっている。 |
【さ行】キャバクラ用語|接客・営業で役立つ編
サービス料 | キャストやスタッフの接客に対して支払う料金のことを指す。お店によって差はあるものの、会計の10%〜30%程度で設定されている。消費税とサービス料がセット料金に含まれていない場合は「税サ別」、消費税とサービス料がセット料金に含まれている場合は「税サ込」と表記される。 |
場内指名 | 新規のお客さんやフリーのお客さんがその場でキャストを指名すること。お店によっては「場内」と略称で呼ぶこともある。本指名のキャストがいないお客さんには、3〜5名程度のキャストが入れ替わりで担当することが多く、そのなかから指名した場合は「場内指名」となる。 |
初回荒らし | 通常よりも安い料金で遊べる初回だけ遊ぶお客さんを指す。リピートすることなくいろいろなお店を渡り歩いて利用することが多い。同じエリアで初回荒らしを繰り返していると、情報が共有されてエリア内の遊んでいないお店で出禁になることがある。 |
新人優先 | 入店したばかりの新人キャストを、優先的にお客さんに付けること。期待の新人には、常連客を付ける場合がある。お客さんに顔を覚えてもらうのと同時に、仕事を早く覚えて慣れてもらうことを目的としている。 |
スライドシステム | キャストの業績に合わせて時給を変動させる給与システムのこと。キャストの売上実績を反映させる「売上スライド制」。売上や指名、同伴などにポイントを付けて判断する「ポイントスライド制」。指名本数を反映させる「指名本数スライド制」と大きく3つに分けられる。 |
税サ込 | 税は「税金」、サは「サービス料」のことで、セット料金に税金とサービス料が含まれていることを指す。キャバクラでは、会計に対して税金とは別に10%〜30%程度のサービス料を加算するところが多い。 |
【た行】キャバクラ用語|接客・営業で役立つ編
立ち面 | 店外で立ったまま面接をすること。ルックスを重視する店舗では駅前といった場所で女性と待ち合わせをし、その場で採用の合否を判断する。不採用となった場合、女性を不愉快にさせるのでおすすめはしない。 |
【な行】キャバクラ用語|接客・営業で役立つ編
ニッパチ | 売上が下がる2月と8月の閑散期を指す。この傾向はキャバクラ業界に限ったことではなく、様々な業種において閑散期対策が求められる。逆に、ボーナスが支給される7月や12月は繁忙期として知られている。 |
抜く | 接客中のキャストを離席させること。付け回しの一環。ほかのお客さんから指名が入ったときに行われることが多い。苦手なお客さんがいる場合は、キャストから「抜いてください」と依頼されることもある。 |
【は行】キャバクラ用語|接客・営業で役立つ編
ハズレ | 財布の紐がカタいお客さんや苦手なお客さんに対してキャストが使う隠語。逆にお客さんがキャストや店舗に対して使用することもある。「今日はハズレ客ばかり」「あの店舗はハズレだ」など悪いニュアンスが含まれる。 |
VIP | 「Very Important Person」の略称。数百万円といった金額を支払ってくれるお客さんに特別なサービスを提供する。メインフロアとは別に、VIP専用のフロアを用意しているお店が多い。 |
ペナルティー | 「罰金」や「罰則」のこと。ノルマが設定されている店舗では、未達成の場合に罰金や減給などが科せられる。また遅刻や早退、当日欠勤、無断欠勤といった勤怠をペナルティーの対象としている店舗もある。 |
ヘルプ | お客さんが指名したキャストが他のお客さんに付いているときに、代わりのキャストが接客をすること。ヘルプの仕事内容はお客さんとの会話や指名キャストのフォローがメインだが、お店によって異なるので確認が必要。 |
ポイント | キャストのバック金額や評価に関わる点数のこと。指名や同伴、ドリンクやフードの注文による売上でポイントが貯まっていく仕組み。ポイントに応じて、キャストの給料が増えたり減ったりする。 |
保証期間 | 入店してから数ヶ月のキャストに対して、売上やノルマに関わらず一定額の給料を保証しているシステム。お店によって異なるが、最長で2ヶ月の場合が多い。保証期間が終わると、通常の時給システムが採用される。 |
【ま行】キャバクラ用語|接客・営業で役立つ編
マイナス営業 | お客さんの数に対してキャストの数が少ない状態のこと。通常はお客さん1人にキャストが1人接客するが、キャストの出勤数が足りないときに発生する。もちろんお客さんの不満は大きい。 |
未収 | お客さんから飲み代を回収できていないこと。「売掛」や「ツケ」とも呼ばれる。基本的には指名されたキャストが未収を管理し、回収できない場合はキャストの給料から天引きとなるケースもある。 |
店年齢 | キャストが実年齢を詐称して、お店で設定した年齢を名乗ること。お酒を飲むために年齢を高く設定したり、逆に実年齢より若く設定したりと、店年齢の理由はキャストによって異なる。 |
無欠 | 「無断欠勤」の略称。出勤予定があるにも関わらず、連絡を一切せずに無断で休むこと。無欠はお店やスタッフ、他のキャストに多大な迷惑をかけてしまうため、重いペナルティを科せられる場合もある。 |
無理やり指名 | お客さんに無理やり指名をしてもらうこと。キャストがお客さんの気持ちを無視して指名をするように迫るため、良い指名の方法ではない。そのキャストはもちろん、お店の評価も落とすリスクがある行為といえる。 |
明朗会計 | 不正や騙しがない会計システムのこと。キャバクラの料金体系はセット料金が基本のため、明朗会計を押し出す店舗も多い。初めてのお客さんは料金のことを気にするため、ボーイの親切な説明も求められる。 |
【ら行】キャバクラ用語|接客・営業で役立つ編
ラスソン | 「ラストソング」の略称。閉店時間が近くなると店内に営業終了を知らせるBGMがかかる。なおカラオケ設備があるキャバクラでは、その日の売上No.1キャストが選曲したり歌ったりすることもある。 |