風俗店で働くキャストのほとんどが「源氏名(げんじな)」を持っています。
源氏名は、お店に在籍するタイミングで決めることになりますが、入店したばかりのキャストだと、「どのように決めたらいいの?」「偽名だしなんでもいいのでは?」といった疑問を持つことがあるかもしれません。
源氏名は、キャストの人気や売上につながることもある、とても重要な名前です。
源氏名を適当に決めてしまうと、名前がお店のカラーに合わなくて後で困ったり、名前のせいで指名が入りにくかったりといった事態になることもあり得ます。
キャストが源氏名を決めかねている場合は、店舗スタッフが源氏名を考えたりアドバイスをしたりしてあげましょう。
源氏名は、キャストの印象を左右する大切な名前ですので、これからご紹介する名づけで注意したいポイントやジンクスなども参考にしてみてください。
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風俗の源氏名とは?
源氏名とは、風俗店などの夜の世界で働くキャストが名乗る仮名のことで、お客さんはもちろん店舗スタッフやキャスト同士で呼び合う際にも使われます。
キャストにとっての源氏名は重要で、本名を使わないことで個人情報を守ることができるうえ、仕事モードへ切り替えるスイッチのような役割も担(にな)っています。
また、お店に在籍している間はずっとその源氏名で呼ばれることになり、途中で変更されることはほぼありません。
さらに源氏名はキャストのモチベーションにも影響しますので、スタッフはキャストが愛着を持てるような名前を決められるようにサポートしてあげましょう。
風俗キャストの源氏名は重要
風俗業界ではキャストの源氏名をかなり重要視しています。
お客さんは、来店前にお店のホームページにある在籍一覧を確認してから予約をするのが一般的ですが、その際、キャストの容姿チェックに加えて源氏名を確認する人も多いです。
名前が持つイメージや響きから、「優しそう」「好みのタイプかも」といった想像が膨らみ、そのまま指名することもあるのだとか。
他にも、「推しのアイドルや好きなアニメのキャラクターと同じ名前だった」という理由で、趣味が合うのではと期待して指名が入ることもあります。
源氏名はプロフィール写真と同様にお客さんが最初に目にする部分ですので、初見でイメージがわきにくい名前や、読み方が分からない名前は避けておいたほうが無難です。
スタッフは後述(こうじゅつ)する「源氏名を決める際のポイント」も参考にして、キャストに源氏名の決め方をアドバイスしてあげるとよいですよ。
源氏名の決め方
キャストの指名にもつながる大事な源氏名ですが、どのように決めているのか気になる方も多いと思います。
源氏名の決め方は基本的に、以下の2つのパターンに分かれます。
・店舗スタッフが考える。
それではさっそくそれぞれの決め方について詳しく見ていきましょう。
風俗キャストが決める
源氏名の決め方で一番多いのが、キャストが自分で決めるパターンです。
自分で決めた場合だと、キャストが名前に愛着を持ちやすく仕事へのやる気もアップする傾向にあります。
キャストの好きな食べ物や好きな芸能人、好きなアニメのキャラクターなどをヒントにして源氏名を決めるとよりモチベーションがアップしやすいのでおすすめですよ。
そして源氏名は、キャストのキャラクターを演出するアイテムでもあります。
あまり本人のイメージとかけ離れたものではなく、雰囲気に合ったものを選ぶとよいことも事前に伝えてあげるとよいでしょう。
お店のスタッフが決める
お店のスタッフがキャストの源氏名を決めることも少なくありません。
在籍するキャストの源氏名をすべて把握しているスタッフが考えたほうがスムーズに決められることもあります。
もしキャストがなかなか決められず困っているようなら、スタッフのほうから源氏名をいくつか提案してあげましょう。
ただしその際は、「キャストの雰囲気やイメージと合っているか」「在籍中のキャストの名前と被っていないか」といったことに注意してください。
キャストは在籍中、源氏名の変更ができませんので、名前被りは特に気を付けたいポイントです。
また、面接の際などにあらかじめ希望する源氏名を聞いておくと、いざというときに候補を出しやすくなります。
【豆知識】風俗キャストの源氏名は大きく3つのタイプに分かれる
キャストの源氏名には、大きく分けて3つのタイプがあります。
これはお店のコンセプトやイメージで決められるため、3タイプが混在しているパターンはあまりありません。
キャストが自分で名前を決める場合は、命名についてのルールや源氏名のタイプを事前に伝えておきましょう。
下の名前のみ
風俗店の中で一番多いのが、下の名前のみで統一するというパターンです。
そして、そこからさらにルールが細かく決められている場合もあります。
・カタカナの名前
・ローマ字の名前
上記の3種類の中で最も多いのが、ひらがなでの統一です。
ひらがなには、お客さんが覚えやすかったり、キャスト同士やスタッフ間で呼びやすかったりするといったメリットがあります。
他にも、ひらがなだと柔らかい可愛らしいイメージ、カタカナだとギャル系や強めのイメージになるなど、下の名前はキャストのキャラクターに合わせやすいという特徴があります。
名字のみ
源氏名を名字のみに統一しているお店もあります。
コンセプトでいうと、人妻や熟女系といった年上のお姉さんが多く在籍しているお店や、イメクラ店でみられることが多いです。
名字だけの場合、お客さんが呼びにくいということも少なからずあるようですが、一度聞いただけで印象に残りやすいというメリットもあります。
ただし、名字のみのお店では、お客さんに「下の名前は?」と聞かれることが多くなりますので、事前にキャストと下の名前について相談しておくとよいでしょう。
フルネーム
風俗店のなかには源氏名をフルネームで統一しているお店もあり、このタイプは高級店に多いです。
名字は漢字、名前はひらがなで統一するといったルールを設けているお店もあるため、事前にしっかり確認しておきましょう。
また、新人キャストが名前の候補を出してくる際は、名字と名前どちらも在籍キャストと被りがないようにチェックすることも大切です。
風俗キャストの源氏名を決める際のポイント
まずは、キャストの源氏名を決めるときのポイントをおさらいしておきましょう。
キャストの容姿や声のトーン、話し方などからイメージに合った名前を選ぶ。
②お店のスタッフが決める
お店のコンセプトや命名ルール、他のキャストとの被りを考慮した名前を選ぶ。
この2つのポイントを意識した上で、具体的にどのような源氏名を選ぶとよいのか、詳しく説明していきます。
可愛い・美人などキャストのキャラクターに合わせる
キャストのキャラクターに合う源氏名かどうかは、源氏名を決めるうえでとても大切です。
「可愛い系」「美人系」といった容姿に合う名前のほうが、お客さんもキャストのことを思い出しやすくなります。
例えば、キリッとした美人系なのに、お菓子やアニメキャラクターを連想させるような可愛らしい名前だと、違和感を覚えることもあるでしょう。
また、入店したばかりのキャストだと、客観的に自分の容姿を見ることが難しい場合もあります。
源氏名とキャストのキャラクターにギャップが生まれないように、キャストの魅力が伝わるような源氏名を一緒に考えてあげてくださいね。
・ここあ
・にこ
・ねね
・みう
・おとは
・かれん
・えれな
・さよ
・はすみ
・すずね
スタッフが決める場合でも、いくつか候補を出すなどして、キャスト自身が納得できるような源氏名を選べるようにしてあげましょう。
お店のコンセプトや客層から考える
お店のコンセプトと客層から源氏名を考えるのも一つの手です。
コンセプトが学園系や妹系のお店の場合、「める」「ゆら」「もも」といった柔らかい印象の、ひらがなで可愛らしい名前が喜ばれます。
そして、ギャル系やお姉さん系のお店では、「しゅう」「れん」といった中性的な名前や、カタカナでも違和感のないような名前が人気です。
また、お店を利用するお客さんの年齢層から考える場合では、30~40代の方が多いのか、50代以上の方が多いのかでも人気の傾向が異なります。
比較的若い客層の場合は、上記でご紹介したような響きが新しい名前でも受け入れられることが多いです。
一方、50代以上のお客さんが多いお店では、「ゆい」「りさ」「さゆり」のような馴染みのある名前のほうが受け入れやすいという特徴があります。
読みやすさ覚えやすさを意識する
よく考えて決めた源氏名でも、お客さんにとって読みにくい名前だと印象が悪くなることがあります。
さらに、初見で「読み方がわからない」と思われたり、難しい名前や耳馴染みのない名前だったりすると、敬遠されて指名につながらなくなることも考えられます。
インパクトのある名前には一度で覚えてもらえるというメリットがありますが、漢字の当て字など読みにくい表記は避けて、覚えやすい響きの源氏名を選ぶようにしましょう。
売れる源氏名のジンクスに沿って決める
風俗業界には、「売れる源氏名のジンクス」というものが存在します。
【売れる源氏名のジンクス】
・ひらがな二文字
・さんずいの付く漢字を使う
・「一」という漢字を使う
・あ行から始まる
少しでもゲンを担いで売れる名前を考えたい!という場合は、上記のジンクスを参考にするとよいでしょう。
あくまでもジンクスなので確実に売れるというわけではないですがこれらを取り入れることでキャストに自信がつくということもあるようです。
風俗キャストの源氏名を付ける際の注意点
最後に、源氏名を決める際に気を付けておきたい注意点をご紹介します。
キャストが働きやすい環境をつくるのに大切なことばかりなので、スタッフはこれらをきちんと理解して、必要があればいつでも注意喚起をできるようにしておきましょう。
先に在籍しているキャストと被らないようにする
新人キャストが、すでにお店に在籍しているキャストと同じ源氏名を付けるのはNGです。
仮に、他店でずっとその源氏名を使っていたという場合でも、新しいお店では先に在籍しているキャストのほうが優先されます。
同じ名前のキャストがいると、お客さんからの指名時に混乱してしまったり予約状況が把握しづらくなったりしてしまいます。
さらに、退店してまもないキャストと同じ源氏名も避けたほうがよいといえるでしょう。
こちらも理由は上記と同様で、お客さんを混乱させる原因となってしまいます。
本名は使わない
源氏名に本名を使うのは、絶対におすすめできません。
「偽名で呼ばれるのはしっくりこない」と考えるキャストもいるかもしれませんが、本名を使うのは避けたほうがよいでしょう。
例えば本名が「かな」で源氏名が「かんな」というような、本名をもじった名前を考えるキャストもいますが、ひょんなことから本名がばれてストーカー被害にあうことも考えられますので、本名とはまったく違う源氏名にするほうが賢明です。
また、源氏名を使うことによって、プライベートと仕事モードの自分を切り替えている、というキャストも多くいます。
上手く気持ちを切り替えるためにも、新しい自分になれるような源氏名をアドバイスしてあげてくださいね。
できるだけキャストの希望を優先する
キャスト本人が納得できる源氏名であるということも大切なポイントです。
自己紹介で名乗ったり写メ日記に利用したりと、源氏名を使う機会はたくさんありますので、本人が違和感なく受け入れられる名前を優先してあげましょう。
また、スタッフが源氏名を考える場合でも、事前にキャストの希望をリサーチしておくと、キャストの意向に沿った源氏名を提案しやすくなります。
売れる風俗キャストは源氏名が重要!相談して決めよう!
今回は、源氏名を付ける際に大切なポイントをいくつかご紹介しました。
当記事を読んで、キャストが指名を獲得し売れるためには、源氏名も重要な要素となることがご理解いただけたかと思います。
源氏名は、キャスト本人が違和感なく受け入れられて、なおかつ気に入る名前であることが第一前提です。
そこから、お店独自の命名ルールやコンセプトなどを踏まえて源氏名を決めていきましょう。
キャストが悩んでいる場合や候補がいくつかあるときは、親身になって相談に乗り、キャストと一緒に売れる源氏名を考えてあげてくださいね。
また、どうしても良い源氏名が思いつかないというときは、ネット上にある無料で使える「源氏名メーカー」を利用するのもひとつの手です。